『アリス・イン・ワンダーランド』

観にいってきました。
感想は、・・・うーん。
もちろん楽しめたのですが。ちょっと微妙感が。。
なんと言うか、うまく物語に入っていけませんでした。なんでだろうとずっと考えていたんですが、この二つの理由かなと思います。
1.原作を読んでないのでアリスの世界を理解できない(致命的・・)

ストーリーは非常にシンプルなのですが(シンプルすぎるぐらい)、原作を読んでいないので、出てくるキャラクターの背景がわからいし、意味不明な台詞回しが多く、何を言ってるんだろう?ということがしばしばおきました。
しかし、きっとこれは原作を読んだりアリスが好きな人には当てはまらないんだろうな。
ちょっと前に見た『弟9地区』は僕は大興奮でしたが、隣に座っていた女性は始まって10分で爆睡していました。同じようにこの映画もその人の好きな世界観に左右される所が大きいのかなと思います。
観にいく前にせめてこれを読めば良かった。。だいぶ違うと思います。wikiです。
http://qurl.com/1y5yb
2.CGについて
これは、僕がCGを学んでいるから考えすぎている所が大ですので、普通の方は飛ばしてもらってかまわないと思います。
この映画ではキャラクター、背景など多くの場面でCGが使われており、Sony Pictures Imageworks社がメインで制作に当たっています。500人体制での制作をおこなったようで、他に,CafeFX,Legacy Effects,Matte World Digital等も参加しています。
キャラクターや背景などの作りこみは本当に素晴らしいのですが、フルCGキャラクターとアリスやジョニーデップなどの人間との絡みでちょっと違和感を感じる場面がいくつかありました。
グリーンバックの役者の演技の問題。特に目線が合ってないような気がしました。

赤の女王グリーンバック撮影

かえるを合成。頭はCGで巨大化。
そういう気がする、というだけで、そんなことは無いと言えばそれまでなのですが、なんとなく。もちろんプロの役者とプロのCGArtistの仕事ですから目線を合わせるという初歩的な部分の調整はされていると思うのですが。。うーん、そう感じた方いらっしゃったら教えて下さい。
昔『ロジャーラビット』という伝説のアニメと実写を合成した作品があったのですが、あの一体感はすごかったなと、それを思い出しました。ずいぶん昔の印象ですので今見るとまた違うかもしれませんが、そのアニメーション監督のリチャード・ウィリアムズも著作の『アニメーターズサバイバルキット』で目線を合わせる重要性について語っています。興味のある方は見てみて下さい。
また、完全CG世界で人間が動き回る、というのに目がまだ慣れていないため、違和感が残りました。これはCGのせいか、3D(立体視)のせいか、はちょっとわかりませんが、これは『Drパルナサスの鏡』の夢の世界でも感じたんですよね。。
思い出してみると、『アバター』は人間も出てきますが、パンドラのジャングルでは、ほとんどアバター(CG)が動き回っていました。CGの中にCGなので違和感も少なかったんですね。CG世界(特に自然の中)で人間が動き回るというのは、まだ細かな技術的な課題があるのかもしれません。

とは言え、CGキャラクターの造形、アニメーションは本当にすばらしい。特にチェシャねこは可愛かったし、ふわふわ感がすごいです。いつの間にか現れて、消えていく。あの滑らかさはちょと見たことがないですね。
ドラゴンのジャバウォッキーは、日本人Artistの佐藤篤司さんがアニメーションをつけています。ほんとーーーーにすばらしい動きでした。先月号のCGWORLDにインタビューが載っていましたので是非チェックしてみて下さい。
鍋潤太郎さんの佐藤さんへのインタビュー記事です
http://nabejun.blog.shinobi.jp/Entry/179/
The Making of Alice in Wonderland
むむむ。メイキング見ると違和感無いですね。散々書いてきましたがやっぱり3Dのせいかなー。。