小学6年と5年の年子くんを育ててるCさん家族とは、パパ同士が仲良しで時々みんなでご飯に行く仲。
先日も新年会でご一緒して聞いた、悲しい話が胸が痛すぎて衝撃だったので、是非聞いてほしい。
先月の遠征で、兄弟は片道2時間半かけて一泊2日で試合へ行き、兄はフル出場で大活躍。決勝でも得点をあげる。けど弟はずっとベンチ。一分も試合に出られなかった、、、
いつもスタメンで中心選手の兄はリーグ戦でチームの得点王にもなるほどだけど、弟は補欠。弟もサッカーが大好きだし一生懸命でやる気もあるけど、同じAチームのベンチ要員。
Cママが言うに、弟も基本的なプレーはそつなくこなすしシュートも打つし、Bチームで呼ばれた時は活躍するから、試合に出てもそんなに足を引っ張るとは思わない。けどコーチの中では固定スタメンで出てるメンバーを交代して、そのせいで負けるよりも、ベストメンバーで戦った方がノーリスクなのか、中々交代しないのはいつもの事らしい。
兄の活躍が嬉しいのよりも、勝ち上がる度相手がどんどん強くなるからますます出られない弟の応援している顔を見て、Cママは悲しくて。
そして事件は準決勝の終盤に起こった。6年の子が足を捻って痛めてしまった。試合後にテーピングを巻いていた時、弟君はもしかして出番かもと思い、補欠ベンチはそれぞれアップしてたらしいけど、結局その足の痛い子をグルグル巻きにしてそのまま決勝戦に出続けたらしい。
行ける？と聞かれ、行けます！
痛む？と聞かれ、大丈夫です！
と、答えたその子は一つも悪くない。
ただ、100歩譲ってそんな時のためにベンチに座って控えてる子達がおるやろ。
ケガした子はやっぱりいつもより走れんし、ここぞという球際で弱い。けどベンチにいる子達よりはやっぱりポジショニングやディフェンスセンスが良いようで、安心できるのか。
アップして寒い中薄着で自分行けますアピールをする弟君の悲しそうな顔、それでもチームを応援
する姿を見て、もう胸が痛すぎて泣けてきたそう。
全然どこの誰かも知らない、全然別のチームだけど、コーチはなんでそういう選択になるの？
そこにいる、子どもみんな成長するチャンスをあげてよ。ずっとベンチなら、招集しなきゃ良いやん？それかBチームでもCでも何でも良いから、勝たなくて良いチームでも作ってフレンドリーマッチでも何でも良いから試合に出させてあげてよ。
試合が最高の練習。そこである経験値ほど上手くなるモノはないし、試合で色々プレー面でもメンタル面でも学んで成長出来るんよ。
弟君、試合後に初めて、
辞めたいっていう〇〇くんの気持ちが初めてわかった。と、言ったそう。
お兄ちゃんが帰りの車の中で
この傷ついた表情の弟を見て、決勝で負けた自分より、試合に出られなかった弟の方が悔しいと思う、かわいそうだと言って、それを聞いて弟が泣いていたらしい。
この兄にとっても後味の悪い準優勝だったようで、勝つことを優先させて犠牲になった弟を見て、小さな胸を痛めていた。
また、この監督は好き嫌いもあり、6年生の普通に上手い子も出さず、その日は5分位しか出なかった。6年なのに、下手じゃないのに、試合に出れなかったその子の気持ちを考えると、心底腹が立つ。
こういう勝ちにこだわるのって、日本特有の現象だそう。ヨーロッパや南米などサッカーが栄えてる文化として根付いてる国では、サッカーは楽しむものだから、チームみんなで楽しく！が何より優先される。
今日出られない子がいて勝つよりも、次の試合でみんなで勝ちたいよねっていう価値観で、本当に楽しんで勝ち負けを超えた面白いサッカーをしている。
それに比べて日本は変に競争社会で、受験とか勝ち組負け組とか、どこかギスギスしていて乏しいように感じる。それが子どものスポーツにも現れてるんよ。少年サッカーを通して何を学ぶのか？技術？チームワーク？自己犠牲？そんなんじゃなく、ただスポーツを通して友達と切磋琢磨しながら楽しい時間を共有して、過ごしてほしい。人を蹴落としたり、上から目線で見たり、優越感を覚えて欲しくなんかない。絶対。
Cママは弟が試合に出るチャンスが無いなら辞めたいと思ってること、弟が辞めるなら6年の兄も一緒に辞めさせることをコーチに伝えたようと思ってるとの事。
親が信頼できないと思う指導者に、大事な我が子は任せられない。子ども一人一人を大切にできないチームでは、続けられないと言おうと思っているって。
私はCママの悲しみが怒りに変わり、こんなコーチとはこのままやっていけないという決意を聞いて、本当にそうだと思った。
コーチは才能の芽を伸ばす事が仕事。
しかも目の前の子ども達全員の！！
忘れないでほしい。
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