肝斑のお薬、トラネキサム酸についての、もう少し掘り下げたお話。
まずは、このお薬、どんなものなんでしょ。

歯槽膿漏の予防に、トラネキサム酸配合!!!なんていうTVコマーシャルがちょっと前まであってご存知の方もいらっしゃるだろうか。トラネキサム酸は、止血剤である。
少し、こむずかしい話もひとつ。

出血するときにおこるフィブリンの分解。このフィブリンが分解されるには血中のプラスミノーゲンがフィブリンにくっつくことがきっかけになるのだけれど、トラネキサム酸はフィブリンにくっつこうとするプラスミノーゲンに横はいりして自分がくっついてしまうことで、フィブリンが分解されてしまうのを邪魔するのである。

出血には段階やルートがあるけれど、上にかいた一次線溶系のメカニズムが全身でどんどん起こってしまう病気や、ある決まった部位での線溶系がどんどんの起こってしまう病気治療薬のひとつとして使われるものではあるけれど、じつは止血作用のほかに抗炎症・抗アレルギー効果もあるのだ。

肝斑って、こすることによる物理的刺激も原因のひとつといわれていることは私もクリニックにこられた患者さんには必ずお話させてもらっている。女性に圧倒的に多いこと、まら妊娠を契機に悪化することからホルモンバランスの乱れによるとも、紫外線・乾燥の影響も、ストレスも関係しているといわれているし、私としても、そうだろうなあと思う節は多々あるのだが、肝斑の原因はこすることにのみあると断言される大変ご高名な大先生もおられるので、こする、つまり物理的刺激は重要なファクターなのだろう。そして、つねにこすれていることにより、局所に慢性的な炎症があるのだから、その炎症を抑えるのに、トランサミンがいい働きをしているのではないか、と考えている。

でも、炎症を抑える効果だけなら止血剤である必要はないかもしれないわけで。
だから、止血作用が起こっている線溶系のメカニズムの中に、キーポイントがあるんじゃないかー?学生のときに教科書でプラスミノーゲンが血管の壁にくっついている図のようなものを見たような気がしないでもなくて、血管壁のところで働いてるなら、血管から出て行こうとする炎症性物質がでていくのをおさえたりするんでないのー?などと思いをめぐらせて見たものの、深入りはここまでにしとこうかな。

なにはともあれ、肝斑に、よく効く(ことが多い)。
でも、飲み続けなくちゃなんない。

飲み続けて大丈夫?その①に書いたように、妊娠・授乳中の人、血栓(血のかたまり)ができるリスクのある人、血栓あることによって、あるいは血栓がどこかに飛ぶことによって病気になった人、にこの薬はおだしできない。
あとは、この薬は腎代謝といって、腎臓で代謝されておしっこにだされるので、腎臓に病気があって腎臓の機能が落ちている人には、飲む量を減らしたり、腎機能の程度によってはこれまたお出しできないこともある。

それと、これは、いかなる薬でもいえることだが、飲んでアレルギー症状が出た場合には飲めない。

以上をクリアできる方で、このしみ肝斑かしらと思われる方、まずはお薬を飲むことが肝斑治療の基本の基本なので、御来院を。
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、とお聞きになる患者さんのなんと多いことか。

ごもっともな、当然なご質問である。

今日は、肝斑の治療薬として、すでに市民権を獲得したといえるトラネキサム酸についてのお話をひとつ。いや、ふたつ、三つ、四つ、、、、、。

肝斑になやまれて、あるいは肝斑とはご存じなくて頬のもやもやの「しみ」についてご相談にいらした患者さん。

「肝斑ですね。まずは肝斑治療の基本中の基本ですから、お薬を飲みましょう。
 
 それから、お顔をこすることを今日限りやめましょう。たっぷり泡立てた洗顔料を間において、お顔に手の平が触れないくらいのつもりで洗顔してください。基礎化粧品も、ファンデーションも、つけるときに極力摩擦を与えないようにすること。たたくように、あるいはなじませるようにつけることが大事です。

 お薬を飲み始めると、はじめの1ヶ月で肝斑の色味がワントーン薄くなるくらい早く効果が現れる方もいらっしゃいますが、安心してやめてしまうと、また濃くなってしまいますよ。
 
 肝斑をうすくしたい、美肌を保っていたい、と思われている以上、ながーく飲んでいただくお薬です。」

と、お話しすると、5人中3人が、

「ずっと飲むんですか?飲み続けて、大丈夫なんですか?」

と心配そうな表情をなさる。

「妊娠・授乳中のかた、脳梗塞、心筋梗塞、血栓性静脈炎の既往があるかたあるいはそのリスクが高い方、でなければ、基本的には副作用がほとんど無く、安全性の高いお薬です」

とお答えすると、その5人中3人の3人の患者さんも、ほっとした表情になり、
「じゃあ、飲みます」

となり、お薬開始となる。

でも、せっかく(←なにが?)なので、その気になる「飲み続けて大丈夫か???」の疑問、もうすこし掘り下げてみようかと。
せっかくの、女医のブログだし。

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買い物に出かけて、びっくり。

どこもかしこもクリスマスカラー一色だ。

大阪は暖かな日が多く、11月だというのに20度前後の日が続いていて、日中はコートはおろか、薄手の羽織物さえ要らない毎日なものだから、12月まであと半月、という感じが全然しないでいたのである。


でも、町中のクリスマスカラーをみて、にわかに浮足立ってしまった私たち。


帰宅後、お茶を一服する間も惜しんで、クリスマスデコレーションを開始した。

180cm超のクリスマスツリーは、まず枝を一つ一つ広げるところから始まり、ちょっと時間がかかる。気分を盛り上げたい夫が、「ばかのひとつ覚え」といって、マライアのクリスマスアルバムをかけたので、その気になり、ツリーのほかに、リースを玄関に飾り、げた箱の上や洗面所に小さなツリーやクリスマスの小物を置き、ベランダのには星がいくつも光る電飾をつるした。


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部屋を暗くして、ちかちかする電飾をつけると、きれいなんだよなー、これ。