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| 7月12日、ロイター個人投資家調査では、次期首相に最もふさわしい政治家1位は自民党の石破茂政調会長(22.5%)となった。2008年9月撮影(2011年 ロイター/Issei Kato) |
次期首相に最もふさわしい政治家を聞いたところ、1位は自民党の石破茂政調会長(22.5%)となり、民主党の小沢一郎元代表(22.3%)が僅差で2位となった。3位は民主党の前原
誠司前外相(10.9%)。期待する政策は「景気浮揚」「財政再建」「増税に頼らない震災復興」が上位に入った。
調査は、ロイター.CO.JPの個人投資家向けメールマガジン購読者である全国の個人投資家を対象に実施し、698人(男性95%、女性5%)が回答した。年齢層は20代が2%、30代が8%、40代が18%、50代が22%、60代が32%、70代以上が17%。
<個人投資家DIは改善、高まる復興期待>
日本株への投資スタンスを示すロイター個人投資家DI(「強気」の割合から「弱気」の割合を引いて算出)はマイナス28となり、東日本大震災の直後に行った3月緊急調査のマイナス30を4カ月ぶりに上回った。業種別にみると、自動車、IT・ハイテクがそろって強気に転じ、サービスや卸小売も前月から改善した。一方で、建設・不動産は小幅に悪化した。調査期間中の7月4日は日経平均が場中に1万円台を2カ月ぶりに回復するなど株価は上昇トレンドにあり、個人投資家の「強気」回答を後押しした可能性もある。
「弱気」との回答をみると、「政治の混迷、生産年齢人口の減少、原発・電力問題、国際的プレゼンスの低下などきりがない」(50代男性)、「米国、欧州、新興国に不安要素が多い」(70代以上男性)と、懸念要因が多く挙げられた。「菅総理では景気は良くならない」(60代男性)との声のほか、株価動向は「まったくの米国連動型で主体性がない」(70代以上男性)、「出来高が増えてこない」(40代男性)、「目先は上昇してもすぐに腰折れる」(60代男性)と警戒感が示されていた。
一方で「強気」の回答をみると、「年後半にかけて復興による需要が期待できる」(50代男性)、「震災復興をジャンプ台に日本の構造基盤が変革する」(60代男性)などと震災復興の経済効果に期待が高まっているほか、「福島原発も最悪期を脱しつつある」(70代以上男性)との声があった。日本株は「相対的に安値で放置されているものが多い。個別企業の業績進展を受け株価も値上がりする」(70代以上男性)として、出遅れ修正への期待感も出ている。
「現在、投資したい/投資資金を増やしたい株」(複数回答)では、成長株や小型株、景気敏感株を挙げる答えが多かった。「現在、投資しようとしている/投資金額を増やそうとしている金融商品」(複数回答)では、国内株式や株式投信の人気が高まった。株式投信を地域別にみると、アジア・オセアニア、ブラジル、日本の人気が上昇する一方で、中国は低下した。
「現在、外為証拠金取引(FX)をしているか、もしくは将来やりたいと思っているか」との質問には、28%が「はい」、72%が「いいえ」と回答。「はい」との回答は前回調査から1ポイントの下落。
なお、6月末に終了した米国の量的緩和第2弾(QE2)が日本株投資に及ぼす影響について聞いたところ、特に影響はないが57.7%と過半数を占めた。
<次期首相にふさわしい政治家、1位「自民・石破氏」2位「民主・小沢氏」>
次期首相にふさわしい政治家として、1位に浮上した自民党の石破茂政調会長(22.5%)について、回答者からは「クリーンなイメージがある」(40代男性)、「財政再建、社会福祉、外交、防衛全般にわたって精通」(60代男性)、「誠実で理路整然としている」(70代以上男性)、「考え方がしっかりしていて現首相より信頼がおける」(50代男性)として、誠実で政治的に清潔なイメージを挙げる声が多かった。
2位となった民主党の小沢一郎元代表(22.3%)については、「この国難を乗り切るには豪腕とも言われる小沢氏のリーダーシップに頼らざるを得ない」(60代男性)、「民主党政権下では自民党員は考えられない。人材のいない民主党では彼しかいない」(60代男性)として、強力なリーダーシップが非常時には不可欠との声が出ていた。
3位は民主党の前原誠司前外相(10.9%)で、「自民党、公明党も協力できそうな人」(60代男性)、「外交・安保に不安がない。民主党代表も経験している」(70代以上男性)との指摘があった。
なお、「その他」は24.8%にのぼり、回答をみると、安倍晋三元首相や国民新党の亀井静香代表、 自民党の河野太郎・衆議院議員、みんなの党の渡辺喜美代表など、多様な政治家の名前が挙がった。
新内閣が発足した場合に期待する政策としては、「景気浮揚」「財政再建」「増税に頼らない震災復興」が上位に入る一方で、「子育て・教育」や「増税による震災復興」を支持する声は少数派だった。
*ロイター.CO.JPの個人投資家向けメールマガジン購読者は35歳以上の男性が多く、平均年収は約800万円。半数以上が1000万円以上の金融資産を保有している。
(ロイターニュース 寺脇麻理、程近文、企画協力:下郡美紀、新倉由久)
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