ジャガイモさん
第2話
お父さんお母さんがいなく学校や会社もないので、上下関係がジャガイモさんのコミュニティには存在しません。
結果としてジャガイモさんは命令、指示という行動ができません。ましてや強要や強制など全く理解ができません。
兄弟や従兄弟が困っていたら助けるのが当たり前です。誰かに教えられた訳ではなく本能に刻まれています。
困っていたら頼まれなくても助ける、助けてもらったら感謝する。お互いの気持ちが歩み寄っているのでトラブルは起きません。
助けられたら感謝して、感謝されたら幸せになれることをジャガイモさんは皆生まれながらに知っています。
仲良しのジャガイモさんたちは、朝起きたら皆で河原や草むらの水場に行って一日分の水を飲みます。
水を飲んだ後は、皆集まって楽器の演奏したり、ダンスを踊ったり、毎日、お祭りのような時間を過ごします。同じような能力で同じような環境で生まれたジャガイモさんにも個性があり、すごく楽器の演奏が上手いジャガイモさんがいたり、ダンスの上手いジャガイモさんがいたりします。楽器の演奏やダンスが上手いジャガイモさんは皆から尊敬されます。
コンテストやオーディションのように他のジャガイモさんよりも自分の方が上手いと評価されたくて楽器の演奏やダンスをしている訳ではありません。上手いジャガイモさんは自分を褒めて尊敬してくれるジャガイモさんたちに素直に感謝します。喜んでくれる人がいること幸せに感じで演奏し踊ります。
夜になると気温が下がってきます。寒さはジャガイモさんも感じます。皆が寒がっている場合、落ち葉など集めて仮設の風除けを使って皆寄り添って寝ます。
すごく足が早くて力持ちのジャガイモさんがいます。遠くから風除けの落ち葉を短時間にいっぱい持ってきて高く積んでくれます。このジャガイモさんは楽器の演奏やダンスは上手くできないですが、力持ちのスポーツマンとして皆から尊敬されています。
できることを前向きに協力する事でお互い尊敬し合ってジャガイモさんは日々生活しています。