ジャガイモさん
第3話
暴風雨、洪水、大雪、などジャガイモさんにはかなり過酷な天候が年に数日あります。
そのような日には全員協力して高台に逃れたり、木の上に登ったりして避難します。どこに行けば安全か冷静的確に判断できる頭脳明せきなジャガイモさんがいて皆を統率して協力を求めます。
ジャガイモさんのコミュニティには宗教のような明確な教えはありませんが、トラブルを起こさないための判断基準が遺伝子に組み込まれています。
他のジャガイモさんと競うことが無益であること。
日々、他のジャガイモさんのためになる行動をすること。
行動の結果として自分が幸せになれると理解できること。
幸せになる目的で世の中に生まれてきたこと。
ジャガイモさんの平均寿命は2年くらいです。
ジャガイモさん本人が寿命を全うしたと感じたときに本能に任せて生まれた土地に帰ります。誰にも気づかれず生まれた土地で眠るように一生を終えます。
そこに悲壮感はありません。ジャガイモさんとして世の中に生まれ、与えらた運命を果たした達成感で満たされて眠ります。
眠ったジャガイモさんからまた新しいジャガイモさんが生まれてきます。