一緒に居て退屈しないけど寿命は縮みそうと桂も深呼吸で落ち着こうとしながら言った。

 

 

「今日何か粗相したら桂さんせいですからね。責任取ってください。」

 

 

久坂と吉田は冷静でいる事を諦めた。

 

 

「今から九一の土産話が楽しみで仕方ないよ。」

 

 

「あぁ……九一変な事吹き込まなきゃいいが……。」 botox 香港

 

 

そう言えば手を出すなと釘を刺すのも忘れていた。

 

 

「変な事?」

 

 

「やめとけ稔麿聞くな。」

 

 

もうこれ以上乱されたくないと久坂が止めるも,

 

 

「人心掌握術を忍術だと三津に思い込ませて修行して得る者と元から使える者がいて三津は元から使えるんだと吹き込んでいた。」

 

 

桂は丁寧に教えてやった。

 

 

「九一の奴帰ったら許さん……。」

 

 

やっぱり聞くんじゃなかったと久坂は深く息を吐いた。九一と歩いていた三津は身震いした。

 

 

「どうしました?」

 

 

「いや,何か急に悪寒が。」

 

 

「多分あちらの三人が三津さんの話で盛り上がってるんでしょう。

玄瑞はともかく桂さんがあんなに笑ってるのは久しぶりな気が。」

 

 

三津はあんな顔で笑う桂はほぼ初めて見るんじゃないかと思った。

いつも見てる桂はあんな笑顔ではなく穏やかと言うか涼しげと言うか。笑顔と言うより微笑む感じだ。

 

 

「会ったばっかの頃は道が分からへんのをあんな顔で笑ってはったかな。恥ずかしくて全然顔見てなかった。」

 

 

すると九一は少し驚いた顔をしてから笑みを浮かべた。

 

 

「それは貴女が特別な存在に変わったからでしょう。桂さんも男ですからねいい格好したいんでしょ。大人の余裕を見せたいのかと。」

 

 

その分三津が居ない所じゃ余裕もへったくれも無いと笑った。玄瑞に詰め寄った時の桂と吉田の剣幕を思い出す。

 

 

「私は皆さんと一緒に居てる時の小五郎さんの方が見てみたい。あとお国言葉使うの聞きたい。入江さん喋って!」

 

 

急に喋れと言われても困る。入江は少し考えて,

 

 

「じゃあ教えるので三津さんが覚えて喋るといい。」

 

 

入江は自分でいい案だと頷いた。三津が急にその訛で喋った時の桂の反応が楽しみだ。

 

 

「あと萩ってどんな所ですか?」

 

 

みんながどんな風に過ごして何故京に上ったのか聞きたいと好奇心いっぱいに入江の袖を引っ張った。

 

 

「いいですよ。色々教えます。」

 

 

さて何を吹き込んでやろうかと悪どい笑みを浮かべて家に上がった。

 

 

「では萩での事を話しつつ向こうでの言葉遣いを教えましょうか。

私達は吉田松陰先生の元で学んでいた学友でした。」

 

 

あと京がここなら萩はこの辺だと右手を京に見立てて左手を萩だとして適当な位置を教えた。

 

 

「あ,三津さん今その位置から私の左手に届きますか?右手で触れてみて下さい。」

 

 

「こう?」

 

 

正面に正座した状態から手を伸ばすけれど入江の手には届かない。

 

 

「届かないでしょ?これをたわんって言います。」

 

 

「たわん?」

 

 

「そうです。届かない事をたわんと言います。なので桂さんに何か取って欲しい時はたわんけぇ取って。と言うのです。」

 

 

三津の好奇心に漬け込んだ悪巧みが始まった。単純な三津は目を輝かせて頷いた。

 

 

「では練習しましょう。たわんけぇ取って。」

 

 

「たわんけぇ取って?」

 

 

「いいですね,もっと甘えた感じに言うといいですよ。

では話を戻しますね。松下村塾と言う所で松陰先生に学んだのですがまぁその松陰先生がまた猪突猛進な方でね。わやなんですよ。」

 

 

「わや?わやくちゃと同じ意味?」

 

 

三津は首を傾げた。

 

 

「そうです,こちらでも使うんですね。」

 

 

入江がそれは意外だと驚きの表情を見せると私はほとんど使った事は無いと笑った。

 

 

「じゃあこれから使いましょう。何か桂さんが無茶苦茶な事したり言ったりしたらわややなって言ってあげて下さい。」