先程、
彼女からもらったお香を、
さっそく焚いてみた。
キャンドルなので、
耐熱性のある、
アロマ用の容器に入れて。
oasisを聞きながら、
さくらの香りに包まれていた。
・・・とても優しい香り。
それが、どうしようもなく
僕の心を切なくさせる。
・・・彼女も、
このアロマキャンドルを、
部屋で焚いているのだろうか?
そんなことを、
一緒に撮ったプリクラを見ながら、
考えたり。
本当にこれは昨日撮ったものなのか?
そう思うほど、昨日のことが、
遠い日のように思えてくる。
「Don't Look Back In Anger」が流れてきた。
彼女も大好きな曲。
・・・うん、大丈夫。
もう涙は出てこない。
きっと大丈夫だ。
また強く生きていこう。
さくらの季節は、もうすぐそこだ。
春になる頃には、
僕はもっと笑っていられるだろう、きっと。