美人娘(しゃんこ) 美人娘 美人娘 死ゃ死ゃ死ゃんが美人
脳裏にメロディーが反芻される季節
前章で触れた男の事を思い出す。
誰に吾の住所を聞いたのかその季節に贈り物とともに手紙が届いた。
「そう、小さい頃は大人にキミに触るなと言われていたよ。でもさ。年に一回くらいしか逢わないのだから何という事はないよね。
子供だしね。でもボクらが異性に興味津々のころあそこで集まったよね。キミはあきらかにボクらと住む世界が違う人に
なったと同世代だからこそ分かったんだよね。エレベーターの中であそこの可愛い従業員のお姐さんに(何時に終わる?あそこで
飲んでいるから友達連れて来なよ)って話しかけてその日は彼女たちと朝まで遊んだね。そう、年に1回しか逢わないのだ
この人と入れば女が当たる。情けなくもボクらはそう思ったのさ。宴の中でもキミの目の奥にはぞっとするような光が宿っていた。 ああ。彼はボクらを猿に見立てて遊んでいるのだ。猿回しを楽しんでいるのだ。あの頃のやりきれなさをボクらにも味わえと言うのか。そしてまた
あの季節。あのメンバーと違うのはキミが一緒に暮らす女性を連れてきた。そして代替わりのあれだ・・・。ボクはもうキミやキミたちと袖触れることもないだろう。でも、一時期それは表面を飾っただけの誰かの犠牲の上の(楽)だったとしても楽しかった記憶にするためにキミに挨拶する傲慢を許してほしい。」
まあ、こんなような内容であった。最後に返しも連絡も不要とあった。
キミも薄々何かを知っていたのかもしれぬ。
それでいい キミの本流に行きなさい。
ライターで手紙に火を付け贈り物は捨てた。
さすがの洞察力だと思ったよ。
あのモニュメントだってあえて彼らが吾に置いて行ったのだと今は思う。
やがてそれを知らぬ者が何か進言する。
なんやかんややっているうちに吾はすべてを知ることになる。
おまえで業に蓋をするのだ 避雷針を付けるのだ 巡る宿痾としてはならぬ おまえが持って逝くのだ
美人娘(しゃんこ) 美人娘 美人娘 死ゃ死ゃ死ゃんが美人(しゃん)
吾の業をあざけるようにラッパスピーカーが叫ぶ