すことん とんとん すこすことん

どどん ぴぃひゃら すこどんどん

蓼道をオドケ隊が通るよ

学んでないものを学び

行ったことのないところに住み

逢ったことのない人を懇意と云う

すことん すことん どん すことん

話せない言葉を話し

付いたことのない職に付いたと云う

生まれじゃない所で育ち

持ったことのない物を持ったと云う

ぴぃひゃら すことん すこすこどん

その道を歩みつづけた先に何があるのだろう?

豊かで穏やかな

笑顔と安心に溢れた地がそこにあるのだろうか

 

すことんすことん どん すことん

ぴぃひゃら らりらり どんすことん

オドケ隊が行くよ

オドケた仮面を張り付けて

 

すことんすことん どん すことん

当たり前のようにその仮面の下の顔を

誰も知る由もない

 

すことん ぴぃひゃら どんどん すことん

それはいない人と一緒だねと鴉が言う

存在するがしない

そんな道を歩んでいるのだ

嗚呼

それはもう成されている

だから悲しみはいらぬのだね

それはミカン水のほのかな甘酸っぱさに似た余韻と

チョコレート菓子の苦みと甘味がせめぎ合うような

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その者が成したとき

彼女は海に還る

ああ

まるで太極印のやうに

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そうしてキミは本当のキミを知り

吾はキミへの役割を全うできたかと己に問う

あの日

キミの風を受け脳裏に浮かんだ風景とキミに教えておくべきこと

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はるか遠い昔に交わした約束

キミの蛹にちょっとだけ傷を入れキミが脱ぎ捨てるのを

見もせずそこから去るのだと云った天に

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嗚呼

それはもう成されているのだね

いつか吾 天に還りしとき

キミの名を呼ぶであろう

さうして吾は

あの頃のままさと云ふ歌を

喉を枯らして叫んだのだ

七月の空に向かって

叫んだのだ

通りでは敵討ちの口上を叫ぶ選挙カー、人びとは鈍色の溜め息を吐き無表情を貼り付ける。生き延びるために。100%の満足は誰かの100%の不安故に生まれるのだから

座敷では老人がどのくらい持っていたか、どのくらい使ったかを上気した顔でまくしたてる。嗚呼それは全て弱わき者から搾取したものだと気づかぬままあなたは天に還る今生なのだろふね。

無駄は悪と彼が染めた日から人々の唇から歌は消え睦事は素人商いとなり子供が死んでいったのだよ