「女の戀は上書きで 男の戀は保存と言ふよ。」と誰かが云つたさうな。

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ひもじさに見上げた時も
打ち手がつきて見上げた時も
キミを失ひ見上げた時も
大きな選擇を迫られ見上げた時も
あなたは凛としてそこに浮かんでゐたね。

 

さうしてまた懲りずにこれが最後の戀だと見上げるのだらう

さう云ふ巷の愚かしくも繰り返される行ひを
あなたはそつと見守り續けてきたんだね。

通り過ぎたたくさんの「キミ」
月の光を浴びる姿はみんな 美しく
吾らを虜にする魔性の光なのだと知りつつも・・・・