いいかい?

そらくん

ジョニーちゃんが子供の頃だから大昔だね

この季節になるとジョニーちゃんが住んでいた町では桜とツツジが一遍に咲くんだよ

それでね

毎年、近くの公園に花見に行くのさ。

ばあちゃんが作ったお重を持って

じいちゃんが飲むワンカップを持って

優しい叔母さんに甘えて

そうだね

今のそらくんのようにその日はジョニーちゃんもおだちまくるのさ

お重の中も少なくなって

じいちゃんのワンカップも残り僅かになるとそろそろお開き

ジョニーちゃんはね

とっても寂しくなったんだよ

ずーっと今日が続けばいいと思ったんだよ

でもね。また来年あるからねって

ずっとずっと永遠にその花見があると信じていたんだよ

そらくん

今、楽しいと嬉しいと思ったことを心に刻むんだよ

悲しい事に人はみんな天に還らなければならないときが来るんだ

普通はね 年をたくさんとった人から還ることになってるんだ

「嫌だ 嫌だ」とだだを捏ねてもこればっかりはしかたのないことなんだよ

だからね

じいじ ばあば 伯父さん 叔母さんと過ごした楽しい日を

キミの身体に沁み込ませておくんだ。

今はまだわからないだろうが

やがてキミもジョニーちゃんと同じくらいの年になった頃

ジョニーちゃんはもう天に還っている

そういうことを教えてくれた人がいたななんて思い出してくれた時

そこにジョニーちゃんも そしてキミの大好きな人で先に天に還った人も

キミと一緒に居てくれるんだよ。

見る事

聞くこと

匂い

キミが得意な方法で覚えておくんだよ。

さあ

お話は終わり

思いっきりおだってきなさい。