最小と成つたπを取り合ふために國境は崩れ爭ひが勃發し格差は極限まで擴がつた果てに價値觀を轉


換することでしか生きられないと愚かな吾たちはやつと氣づきそして「融合」の世界が訪れるのであらう。

とこの頃本當に思ふのだ。

大きな視點で見れば。「爭ひ」は何も生まないのを過去の經驗で學びしも己のコミュニティーの


ために他のコミュニティーから必要なものを奪ひ。何も奪ふ對價が無いと判斷すればその「所有


地」まで奪ひ己のコミュニティーを存續させようとする。


小さな視點で見る。その各々のコミュニティーの中では計り知れないほどの格差が人々を苦しめ


持つ者は人を欺いてでもそれを手放さんとし高みに居る者は人を踏みつけてでもその高みにゐようとする。
誰もが欲する「それ」をあらゆる力で勝ち拔いてきた者だけが手に入れて惜しげもなく使ひ


敗れた者は置き去りにされいつしか居なかつた者とされる。

そしてコミュニティーの不滿を抑へるため掟は強化され不滿は深く欝積し若者から夢と希望を奪ふ。


この星のどんなコミュニティーもさう向かつた時。


無法者コミュニティーがある特定のコミュニティーを標的にしそのコミュニティーを解體し全て奪はうと思つ

たとしよう。
最初は柔らかい要求を出す。標的にされたコミュニティーは「平和主義」にのつとりまあまあ自分たちが食


へなくなるわけぢやないしと要求を飮む。


次にもつと強い要求を出してくる。・・・また飮む


その繰り返しを經て「ははあ。ここはさう云ふコミュニティーなのだ」と云ふ認識が周りも強く印象づけられる。


「私たちには言葉がある。人は言葉でわかりあへるのだ。」と叫ぶ一團はその要求を飮むばかりでそれを


止める術も行動力もない。


そのうちにちまちま搖するよりどうせ差し出すのだからと無法者たちはずかずかとコミュニティーに足を踏


み入れ始めた。

他のコミュニティーの者は通行するのに許可がゐる道で勝手に入つてきた無法者と肩と肩がぶつかつて毆られた。扨てどうする?


相手は無法者。揉めることを目的で入つてきてゐるのだ。
そこで鼻血をぬぐいながら思ひ出した。


海の向かうにはかつて「おまへはオレの子分だから何かあつたら聯絡よこせ!」と言つてくれた友達がゐる。
携帶で電話したらかう言はれた。

「それは大變だつたな。そつちに行くまで3日待つてくれ。いやいや申し譯ないとは思ふがおまへのコミュニティーを守るために借りてゐたアパートはおまへたちに引つ越しに次ぐ引つ越しで今や出されちやつたし・・もつと言はせてもらへば3日つてえだけでも感謝しろよ。だつてオレたちが同じトラブルを抱へてゐた時、おまへたちは汗も血も流さず知らん顏だつたぢやないか。今囘のみかじめ料は幾らなの?どうせ向かうに取られるんならはづんでおくれよ!」と電話を切られ途方にくれる。

相手の目的は「潰滅」することなのだ。どんな言葉も目的をそらすことは出來ない。


そのうちどかどかと集團でコミュニティーにたくさんの無法者が入り好き放題。


「言葉がある!判りあへる!」と叫んだ者の家の娘を狙つて無法者が入つてきた。
まさに目の前で娘が侵されさうに成つたとき彼は條件交渉をしたうへで娘を差し出すのだらうか。


「世界はひとつ。個人對個人では判りあへる」と叫んだ彼女の子供を勞働力にとさらひに來た無法者に
彼女は「判りあひ」「立派なコミュニティーづくりのお手傳ひに是非、家の子も參加させてください。」と
送りだすのであらうか。


更に持つてると思はれる者に媚びへつらふのか?
無法者の家畜と成つて生きながらえるのか?
教祖樣の出現を待つ間に命を差し出すのか?
有難い念佛にすがるのか?


答えはひとそれぞれにあっていい

考える猶予を今与へられているのだと思ふ

「理想」はそこから始まり

そしてその先に「融合」の時代が来る。

未来のために今 吾たちは考へなければならないのだ。


なにやらそんなことを考へてゐるこの妄想家。

すぐそこにある變はらないと信じて疑はない日常を疑ふことはないかい?