彼はひきこもりだった 2 | ラッキースターボクシングクラブ
2019-04-12 13:21:49

彼はひきこもりだった 2

テーマ:ブログ

 

その1か月後、彼はスパーリング練習会に挑んだ。
公式試合ではなく、いわば「練習試合」だったが、
彼にとっては初めての試合となる。
その練習会までの1ヶ月、
彼は実戦練習を中心に、試合に勝つための練習を続けた。
スポーツの経験はない。
ボクシングのセンスもあるとはいえない。
ただ、彼は教わったことを教わったとおり
忠実になぞり、こなそうとした。
少々ぎごちないところもあったが、
言われたとおりに動き、
少々難しいことにも懸命にとりくみ、
身につけようと努めた。
できないと投げ出したり、あきらめたりすることはなく、
黙々と練習にとりくみ、
指導する私たちはその熱意にこたえるべく後押しをした。

彼の初めての「試合」は、3分間もたずに負けた。
キャリアで大きく優る相手に果敢に向かっていったが、
実力差がそのまま結果に表れた。
ガードが下がった一瞬のスキをついて狙われた
左フックを直撃されてフロアに沈み、
立ち上がりはしたが、足元がふらついていたため、
続行せずにストップをかけた。
「強い相手に一歩も引かずに立ち向かっていった」
「勝とうとする気持ちがはっきり出ていた」
負けてうなだれている彼に声をかけたが、
彼はうつむいたまま顔を上げようとしない。
ボクシングをやめてしまうかもしれないなと心配した。
しかし、彼はその翌日ジムに来て、
いつものように練習を始めた。

 

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