24年前のある大会
24年前、西宮でアマチュアボクシングの大会が開催されました。
たしか2月の下旬だったと思います。
試合会場となった高校も、避難所として使われており、
ボクシング道場も震災からしばらくはリングの上まで
避難者の生活の場となっていたようです。
大会の日は避難人数のピークは超えていたようですが、
それでもまだまだ多数の方がその高校で生活しておりました。
「大会をやるんやけど、来れるか?」
連盟から連絡を受けた時、私は名古屋にいました。
当時住んでいた神戸市東灘区から、
名古屋の義妹宅に家族で避難しておりました。
「行きます、手伝います」
即答して、その大会の前日に神戸に戻りました。
私自身も被災して避難している立場でしたが、
何か地元のためにできることはないかと
テレビや新聞の報道を目にするたびにやきもきしていました。
試合会場の高校は水道が復旧していないため、
インターバルでうがいに使う水は各団体で用意、持参すること、
選手の参加費、ドクターの謝礼、審判員への謝礼は
すべて義捐金として寄付すること、
それらを条件としたワンマッチの大会が開催されました。
アマチュアボクシングの試合は、一般的に観客が少ないものです。
選手の所属団体の方々、家族や友人など関係者ばかりと
いったケースがほとんどです。
しかし、その大会は例外でした。
試合会場となったボクシング道場は、
避難されている方々で埋め尽くされました。
いつもとまったく違う雰囲気の中、大会は始まりました。
続く