両首脳は3日、中韓の自由貿易協定(FTA)の年内妥結を明記した共同声明を発表。習主席に随行した約200人の中国財界代表団による韓国への大規模投資も含め、成長戦略に乏しい韓国側には、期待感の膨らむ手土産となった。韓国政府系シンクタンクの対外経済政策研究院は「(中韓FTAは)韓国の実質国内総生産を10年間で3%押し上げる」と試算、韓国政府も期待を寄せる。
一方、メディアは習氏の夫人、彭麗媛氏のファッションを詳細に伝えるなど、中韓の蜜月を競って演出。3日の夕食会では韓国の少年少女合唱団が、歌手でもある彭氏の古い代表曲を歌って迎えた。
政権や財界、メディアが友好一色となるなか、今回の首脳会談では、中国が国際社会で非難される人権侵害や公害拡散、さらに南シナ海での「力による現状変更」など、“いま、目の前にある問題”について口を閉ざした朴氏の対中外交姿勢に対し、冷ややかな視線も注がれている。
中国は、ノーベル平和賞を受賞した民主活動家の劉暁波氏の身柄拘束を継続。ウイグル人など少数民族への弾圧やチベットでの宗教弾圧などの人権問題も抱える。日米欧など国際社会は外交の場面で厳しく批判しているが、韓国側が問題提起したという発表はない。
中国からの汚染大気の流入や、海洋警察官に死傷者が出ている中国武装漁民による違法操業もある。朴氏がこうした問題に言及したという話はなく、中国への経済的従属が一層進んだ面が色濃く出た。
ソース(MSN産経ニュース) http://sankei.jp.msn.com/world/news/140705/kor14070500440002-n1.htm
写真=中韓投資フォーラムに出席した中国の習近平国家主席(左)と韓国の朴槿恵大統領
