読書感想文『そして、バトンは渡された』瀬尾まいこ先生】 | じょにぺでぃあ

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身体障害者のアラフィフのおっさんです。現在、無職のために3~7回/日の更新を目標にして頑張っています。

今年の本屋大賞受賞作です。図書館利用から購入に切り替えたんで、そこそこタイムリーに読めるようになりました。
少しイジメの描写はあるものの、悪人が全く出てこない作品なんで、小中学生にも安心して勧められる作品です。
カウンセラーの勉強をしたので、分かっていたことですが、何が幸せで何が不幸せかっていうのは、他人が決めることじゃないって改めて思いました。
1、2章の構成になっていますが、主人公が高校生の1章が大半を占めます。
タイトルのバトンは主人公自身のことで、高校生時点で、母親が二人、父親は3人いるって複雑な家庭環境です。いわゆる一般論では不幸な少女って判断をされるでしょう。
でもこの作品の主人公は、たくさんの親に愛情を注いでもらって幸せって意識なんです。
最近言われるようになった、「ハーフではなくダブル」って考え方に似ていて素敵でした。
この主人公のように育ったらどんな境遇にあっても幸せを感じられると思います。