火山館を出て、

湯の平口分岐を経て、

まもなく賽の河原分岐に着きました。

 

そこから、何を血迷ったか、

ちゃんと道案内の看板を見れば

右が浅間山とわかったはずなのに、

私たちは左の方に行ってしまいました。

そちらの方が眺めの良い道で、

無意識に引き寄せられてしまったのかもしれません。

 

左に黒斑山から蛇骨岳、仙人岳などが連なる

浅間山外輪山の峰々、

右に浅間山(釜山)が見渡せる

絶景が続く道でした。

後になって、

ここが「賽の河原」と呼ばれるところで

カルデラの底(火口原)であることを

知りました。

 

写真の左の方に、草すべりと呼ばれる

緑の草原が見えます。

垂直に近いような急傾斜で、

昇るのも降りるのも、

実は恐ろしく大変なところだそうです…

 

これは仙人岳でしょうか。

峨峨たる山が続きます。

黒斑山の方から、ここを縦走する強者が

いるんですよね…

すごいことです。

 

右は浅間山の雄姿!

空が晴れて青空が見えてきました。

最高の景色です!

 

道を間違えていることにも気がつかず、

迫力ある山容(火口壁)に度肝をぬかれて

我が道をゆく私の後ろ姿です…

 

でも、さすがの私も

いっこうに浅間山が近づいてこないのを不審に思い、

15分ほど歩いたところで、

たまたま運よく、向こうからやって来た

赤と黄色のTシャツを着た男性に

道を尋ねてみました。

 

その男性は、妻と娘は元気で鋸岳まで行ったけど、

私は途中で降りてきたんだよ、と言って、

「この道を戻って分岐点を左に曲がるんですよ。

ほら、ここから浅間山に登っている人たちが

見えるでしょう。」と

指さして教えてくれました。

 

本当に!

目を凝らしてみると、

浅間山の山肌に道がつけられていて、

そこを歩く人の姿が見えました。

何とまぬけな私たちでしょうか。

男性は、ひょっとして

あの名にし負うJバンドから

降りてきたのでしょうか⁉

(何年かに1回、滑落事故の報告あり。)

 

まさかまさか、私たちがJバンドを登るなんて

あり得ません!

急いで、来た道を引き返しました。

その時は、時間をロスしたとあせりましたが、

後からよく考えてみると、

絶景が見られて、浅間山を背景に

いい写真が撮れたので、

これはこれでよかったな~と思います!

 

そして、ついに、

森林限界を超え、

私たちは浅間山の釜山をめざして

険しい山道を歩き始めました。

登り始めたときは、

10時になっていました。

ここまでで4時間近くかかっています

(標準ペースより1時間半オーバー)。