小諸に着いた日の夕方、
さっそくミネルヴァ
(「頭の良さそうな猫なので、
「知恵の女神」の名前をとって、
こう名付けました。
ハリー・ポッターに出てくるマクゴナガル先生が
動物変身術で化けた猫に似ています。
本当は人間なのではないかという雰囲気です。)
を見かけました。
ご近所さんの家の瓦塀の上にいて、
私たちをじっと見てきました。
ミネルヴァに会うのは、3月以来、
6か月ぶりです。
翌日の6日の朝、家の前にやって来て
「ンー、ンー」と何度か鳴いて、
私たちにあいさつをしました。
この時はえさを食べると
すぐに去ってしまいました。
2回目に来たのは、9月11日の夕方です。
えさを出すと、静かに食べて
食べ終わると、
「ニャー」と鳴きました。
なかなかおしゃべりな猫です。
そのまま
掃き出し窓の前のデッキの上に
すわったきり動きません。
日が暮れてもずっとすわっています。
何度か、網戸を開けて
中に入れようと誘ってみたのですが、
決して中には入らずに、
でも、そばを離れません。
私も窓の前のソファにすわって、
2時間以上、本を読みながら
ミネルバとつかず離れず、ずっと一緒にいました。
次の日の朝、6時に窓のカーテンを
開けてみると、ミネルヴァがいました!
いつからいたのでしょうか?
朝ごはんを食べると、
またずっとデッキにすわっていましたが、
そのうち、眠くなったのか、
横になってうつらうつらしています。
この日は結局、8時ちょっと過ぎまで
いました。
3回目は1週間後の9月18日の夕方です。
えさを部屋の中に置いてみると、
半分だけ体を中に入れて食べました。
けれども、やはり、警戒して
完全には中には入りません。
食べると、必ずひとしきり
前足をペロペロとなめるのです。
そのしぐさが本当に愛らしいです。
この日も5時頃からそのままずっと
デッキにすわっていました。
ただ、しょっちゅう後ろを見て、
何かに警戒しています。
その理由は夜の7時半頃に判明しました。
あたりがすっかり暗くなった頃、
突然、「ニャー!」という鋭い鳴き声がしたかと思うと、
何かがミネルヴァのところに突進してきました。
ミネルヴァが素早く逃げていったことは
言うまでもありません。
私は懐中電灯を持って、
家の裏の方を照らしてみましたが、
何も見えませんでした。
家の周りを一周して、
玄関の門の前まで来ると、
なんと地域猫の「マルメ」らしき後ろ姿が…
今日だけは後ろを振り返らず、
満足げに歩いているのを目撃しました。
これはその時の写真ではありませんが、
この写真の猫がマルメです。
近所の人の話では、
マルメが来ると、
ほかの猫はみんな逃げていくそうで、
他の猫の餌をとったり、と
この地域を治めるボス猫のようです。
5月にはじめて見かけた白黒猫が
この事件の黒幕だったとは、
猫は見かけによりません。
追い払われたミネルヴァはと言うと、
翌朝の8時前にはまた来て
朝ごはんを食べて行きました。
家の中には入ろうとしませんし、
私に体を触れさせることもしないのですが、
私が庭でしゃがんでいると、
私の背中に体をこすりつけてきます。
だんだん慣れてきたようで、
うれしいです。
でも、もう、今日の午後には
神奈川の「多摩丘陵の庭」に
戻らなければなりません。
ミネルヴァ、また、会う時まで元気でね!









