夜、窓を開けていると
星が囁いてくる
男の星と女の星だ
ひんやりとした手が
肘の先っぽから登ってくる
まとわりつくように
心臓は一つ、大きく鳴る

あなたは哀しいのですね
二つの星が夜に蓋をし
僕の空虚をなぐさめる
ぽっかりと、ぽっかりと
雲を口にふくんだ
風が遠くに立ち込める

いや僕は、なんだか分からないうちに
狂ったままの物体なのです
さめざめと、さめざめと
こだまする雨の精霊たちの
捏ね上げた泥人形
僕の内臓は重たく沈み
鉛の貝を吐き出します
否応もなくもどすのです

通りすがりが嘆いてゆく
えも言われぬ憐憫が
僕の胃の腑をきりきりと
またきりきりと
丸鋸で痛めつけるので僕は
おちおち休めもしません
新たに入れ替わるはずの
空間から震えてしまうのです

ああがてんした、がてんした
この電灯一つうつむく小部屋
錆びたギターの横たわるこの窓べりに
あなたのよすがら居るわけが
哀しみも狂う夜ですね
初夏の空気はいよいよ冷えます

夜、張り詰めた街のざわめきが
星たちのすすり泣くように感じられ
眠りは牛乳瓶の中
新しい日の配達を待つ
僕は肘掛け椅子の上
ささやかな座興を楽しみ
神妙な色のブランケットに身を任す
ヴァン・ダイク・パークス聴いてます

2ndとかぼーっと聴いてると
レイ・デイヴィスに声が似てる気がしてきて
曲も割に近いように思えてきました

ミュージカル風でコミカルなとことか←
KinksのPreservation Act1,2辺り?

あと関係ないですがミシェル・ポルナレフもかっこいいですね…
アシッド・フォークみたいな曲も好きです…

あやこあいしてるよ
『救済の日』を読みました

感想は一言
なんかビミョー…
これと言った筋もなく
むしろ筋はあるんだけど
途中で力尽きるかのような筋
じわじわと高潮に持ってきといて
パッと放り出す
九百九十九擦りみたいな残精感
結局のところギャグマンガなんですかね
(ブラックユーモア?)
登場人物に人間味は皆無
全く夢遊病的な場面転換で
脈もなく体熱もなく
ただ呼吸だけして生きているような
守りたいものが実はそんなに守りたくなかったものだと
生の目的がどんどん失われていって
あらゆる動機づけが蒸散してゆく
空気清浄のカプセルみたいな意志
そしていつか八方塞がりになって
ぽんと
といってごくごく自然に
特に思い悩んだわけでなく
脈絡もなく夜へ旅立つ
ぽんと
ぽつんと
なんだか乾いちゃいますね
穴ん中も先っちょも
泣かない赤ん坊は気味が悪い
という以外何を感得すべきか
あるいは何か感得してもいいものなのか
いまいちすんなりいかない自分がいます
踏み込んで読むべきかどうかと言うと
僕としては拡張されたギャグマンガ
という認識でおしまいです
ちなみに
「平和の火で街に火をつける」
というアイロニーはなかなか面白かったかもしれません

『カフカ作品集』読んで気になったので
他のも読んでみるかと
(三省堂にはこれしか置いてなくて)
信じて買ってみましたが…
自選短篇集とやらもあるらしいので
そっちにも手つけてみるかな
とか