人間万事塞翁が馬、だと確信しています

人間万事塞翁が馬、だと確信しています

自転車でふらふら。
いろんなことがあっても向き合ってゆきましょう。

 先日打合せが新横浜であり、最寄りの駅までのそのそ。

行きがけに食事でもするか、と近所の町中華へ。

シャッターが閉まっており、貼り紙がありました。

あれ?休みかな?

よく見ると、店主の体調不良につき閉業します、とのこと。

・・・うーん、まいったなぁ。残念だなぁ。

 

 小さな町中華で、今でも出前をやっており、味は濃いめですがおいしい店でした。

中休みは最近取るようになっていましたが、昨年まではいつでも食事ができました。

 

 店主は大船の老舗中華で修行して独立したそうです。

大船の店のオーナーがはす向かいに住んでいるので、円満退社だったのでしょう。

私が中学生か高校に入ったくらいの時に開店したと思います。

通学路に面しており、いつもいい匂いがしていました。

その頃は、財布の中身を気にせずラーメンを食べられる身分になりたいものだ、なんて思っていました。

 

 大学を出て25年間ほとんど実家に帰っていなかったので、30年ぶりくらいにその店に寄りました。

たまたま小学校の同級生が食事をしていて、結局呑んでしまったことを覚えています。

それから独立開業して家にいることが多くなり、その店で昼食を摂ることが多くなりました。

 

 店主の機嫌が良いと時々餃子が1個多かったり、小麦の価格が高騰した時ラーメンは値上げしましたが、値段が下がったらラーメンも値下げしてくれたり、小学校の恩師が気に入ってくれたり・・・

良い思い出しかありません。

 

 貼り紙を見ていると、隣の八百屋の店主が私に声を掛けてきました。

曰く、仕込みを始めていたから開店するはずだったが、急遽体調不良で店を閉め、そのまま閉業することになったとのこと。

店主の体調がすぐれないことは数年前から気づいていましたが、こんなに急だとは思いませんでした。

何も挨拶ができず、少し心残りです。

 

 その日の新横浜の打合せは、今年度の仕事のオファーがあり、詳細を伺うためでした。

その前週に携帯に電話がありました。

知らない東京の番号でしたが、下4桁がゾロ目だったので、どこかの役所かな?と思い電話を取りました。

「〇〇省の□□です。」・・・知らないなぁ。

「△△大学の××先生の紹介です」・・・その先生は存じ上げてます。

「今年度の調査研究事業があり、有識者委員会のメンバーになっていただけますか」・・・???

その内容は完全に私の専門外です。資格も違います。

その旨を話しましたが、構いませんとのこと。

第1回会議は5月下旬が順延し、来月になる予定ですとのこと。

この段階で、私の警報システムが作動し、小さな赤ランプが点灯。

少し詳しくお話を聞かせて下さい、と申し入れたところ、先方は私の自宅まで訪問してもいいです、とのこと。

警報レベルが1段階上がり、中くらいの赤ランプが点灯。

それほどお急ぎなら、なるべく早くスケジュールを調整します、と伝えました。

 

 結局お受けすることにしました。

たぶん小型地雷くらいで済みそうですが、内容はチャレンジしがいのあるテーマです。

昨年度の事業報告書がアップされていたので目を通しました。

メンバーは半数が大学の先生です。残り半数の内半分が役人の方、民間委員は2~3名といったところでしょうか。

内容は抽象度が高いというか、一般化を進めた結果というか、令和5年度に作成した成果物としてはあまり新味がないように感じました。

 

 今年は委託先が変わり、委員に若干の入れ換えがあったようです。

面談の際、私に何を期待しているのか、と率直に尋ねました。

回答内容から、警報の段階を1段下げ、小さな赤ランプが点灯。

自分に知見がないまま年度終了とならないように、今年度は少し学習モードになりそうです。

 間隔が開いてしまいました。

年度替わりもあり、何となくざわざわしています。

 

 3月初旬に叔父が亡くなり、博多に行きました。

初めて博多でホテルに泊まりました。

大学のクラブの同期が博多で飲食店を経営しており、30年ぶりに再会しました。

お互い還暦前ですが、楽しい時を過ごしました。

帰りは飛行機の最終便だったため、少し時間がありました。

ということで中洲のバーで一杯。

オーナーバーテンダーは90歳を超えているそうです。

その時はおられず、オーナーのお嬢さんがおられました。

とても居心地の良いバーでした。

 

 年度末はヒマになることが多く、今年は遊ぶつもりでした。

キャンプには行ったのですが、あとはあまり外出せず庭いじりなど。

昨年植えた芝生の手入れに結構時間を割きました。

新芽が出たものの生育が悪く、往生しました。

昨年土を入れ替えたのですが、踏み付けで沈んでしまい、目土を入れたので新芽が埋まってしまったようです。

今は一部を除き概ね緑になってきました。

 

 あとはあちこちガタが来た家の修理など。

建具関係が特にダメで、調整・交換が必要でした。

以前網戸の貼替をお願いした方から言われたことが記憶にあります。

大手ハウスメーカーが施工した家は、派手さはないけれど長持ちするような作りになっている、ということです。

引き戸やドアはほぼ全て調整できるような部材が使われています。

 

 4月になって受けている仕事先の会議がありました。

相変わらずコミュニケーションが苦手な方々で、うんざりです。

新たな仲間を2人迎え、歓迎会など。

お二人とも定年後に資格を取り、この仕事をされるそうです。

私は人事部門にいたことがなく、資格もこの仕事向きのものではないため最初苦労しました。

お二人におおざっぱな資料を送りました。

自分ができなかったことは、人に伝えることができるな、と感じました。

 

 あたり前にできると、他の方がなぜここで躓くかがわかりません。

理解の段階として、無意識的無能→意識的無能→意識的有能→無意識的有能というのがあります。

知らないしできない→知っているけどできない→意識すればできる→意識せずともできる、ということです。

これは個人のスキルのことですが、人に伝える/教えるというのは、これと少し違う気がします。

教えることはできなくても可能ですが、一方できても教えることができないケースがあるように思えます。

 

 現在ドジャースの大谷選手が絶好調になってきました。

ダグアウトを見るとコーチがたくさんいます。

これらの方々はスキルでは大谷選手に敵うわけがありません。

しかしコーチングのスキルが高いため、雇われています。

一方、一流選手が名監督になれるとは限りません。

コーチング手法も変遷しています。

根性論から科学的手法へ、教えるから気付きを与える手法へ、と多くの面で変化が見られます。

往年の名選手が聞くに堪えない罵声を上げている番組があります。

自分の仕事を考える時、反面教師だな、と思います。

 

 昨日は井上尚弥選手が見事相手にKO勝ちしました。

私はボクシングの試合は動きが速すぎてついていけません。

大船のバーで、ボクシング経験のあるバーテンダーに説明されてやっとわかりました。

1Rでプロ初ダウンを喫した時は、胸が締め付けられました。

それでも冷静に試合の流れを読み取ってKOを取り切る井上選手は、やはりすごいな、と思いました。

試合後はうれしくて、柄にもなく店のお客さんに一杯おごりました。

 

 井上兄弟のトレーナーは、ご承知の通り父君の真吾トレーナーです。

真吾トレーナーのメンタルもすごいな、と思います。

井上選手は神奈川県の宝です。

おめでとうございます。

 確定申告が終わり、ほっとしているところです。

久しぶりにアンプに火を入れ、ジャズを聴いています。

 

 昨年はe-Taxでごたごたして、最終日に申告したのですが所得控除の項目を入力し忘れ、5月に修正申告を行いました。

修正申告なんて脱税チックな言葉ですが、私の場合は還付です。

今でも思い出すのが、税務署窓口の対応です。あぁ腹立たしい。

 

 九州に住んでいる叔父が危篤で、昨年末からスクランブル発進できるようにしていました。

父の葬儀に九州から参列してもらったこともあり、スケジュール変更ができる範囲で調整していました。

いよいよいけない、と今週末は待機していたのですが、何とか持ち直したようです。

来月一杯までは事業所訪問がないため、何とかなりそうです。

 

 その他、去年張った芝生の手入れ、エアコンの買い換え、還暦前に行きたかった千葉県半周の自転車キャンプなど、順番にこなしていく予定です。

あ、そう前後タイヤチューブの交換もありました。少し面倒。

今春は2月に20℃超があったり、今日は10℃に満たないなど気温の変化が大きく、また花粉のピークにもなるので何をするにしても無理をしないことが肝心です。

 

 自転車は週100Kmくらい乗ることがやっとです。

買い物などの野暮用は、できるだけ自転車で行きます。

大船の街は、また少し新しい店ができました。

ふぅん、なんて感じで覗いてみたりします。

コロナの影響は完全に払拭された、と言ってもいいのかな?

いずれにせよ、トレーニングにはならない乗り方です。

 

 自転車キャンプは荷物を減らして行った方が良さそうです。

400Km~500Km乗ると、途中で停滞日を作ります。

能力いっぱいでスケジュールすることは危険なため、予備日です。

コインランドリーで洗濯したり、自転車の整備に充てます。

 

 特に春は雨が多いので、好むと好まざるに関わらず停滞します。

2日目に雨、とかだとスケジュールが狂います。

4日目とかが良いのですが、こちらの都合に合わせてはくれません。

雨が降ったらテントの中でぼんやりします。

前室が広いため、椅子に腰かけてコーヒーを飲んだりできます。

テントの中で雨音を聞いていると何となくなごみます。

食事が面倒だなと思っても、乾いて寒くもないテント内にいると、幸せとはこういうことかな、なんて思います。

お名前は失念しましたが、身体に障害のある方の言葉で、「不自由だが不幸せではない」というのがありました。

とても良い言葉だと思います。

 

 キャンプは不自由な生活を楽しむことです。

利便性は携行性とトレードオフになることが多く、考えどころです。

雨風を防ぎ、食事を摂り、暖かく眠ることができれば幸せです。

加えて、限られたスペースを共有しているので、他家様へ迷惑をかける行為を控え、ルールを守ることも大切です。

もう少し拡げると、自然への負荷を軽減することもあります。

20~30年前ならば当たり前のようにしていたことが、現在ではタブーとなったものがあります。

代表的なものは地面の上での焚火でしょう。

あるいはゴミ穴を掘って、中に生ごみを入れることもそうでしょう。

 

 こうして考えると、ただ生きていくだけでも現代人にはいろいろな制約があることに気づきます。

さらに20年後には新たな常識やルールもできるでしょう。

変わりゆくものと変わらないもの、変えなければならないものと変えてはならないものなど、自分の中で意識するようにしています。

そしてその中で幸せを感じることができる生活が最高でしょうね。

 

 私は小さな成功体験や今ある小さな幸せを大切にします。

さらに踏み込んで外部環境にアジャストし、他者とのかかわりを持ち続けることも、劣らず重要であると感じます。