【老婆心⑥】4月編~スマホは万能ナイフ、LINEは豚鍋~ | 栗山家の日常

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夢はでかくなけりゃつまらないだろう 胸をたたいて冒険しよう

これまたド定番の注意喚起で、皆さん耳タコな話題だと思うんですが、やはり避けては通れないスマホのお話~。

 

 

先に結論から言っちゃうと、スマホルールや制限時間やフィルタリングは、もう各ご家庭の考えや方針あってのものなので、「よそはよそ、うちはうち」でブレずにやってください。

~Fin~

 

 

◆でも頼むからルール決めてくれ

都立中でも地元中でも、最初の保護者会や三者面談で、スマホの注意点については絶対に話題になります。先生方も一番気にしていて、やはりそれだけ毎年トラブルや問題がつきないもので…。

 

スマホなしに生活することはもはや考えられない現代。

完全に取り上げるのも生産性を落とすし、友達とのコミュニケーションにも弊害が出ますよね。

でもノーリミッターはあらゆる意味で危なすぎるので、老婆心ながら本当に気を付けてほしいと思います。

 

改めて言うまでもないことですが、スマホは便利な反面、大ケガすることもある、万能ナイフみたいなもの。

そんなものを子どもに渡すのであれば、扱い方はよくよく教えてやってほしいと思います。

 

 

イメージ写真探していて、普通に欲しくなってしまったw

レビュー14,000件超の万能ナイフ。

 

 

「合格のご褒美にスマホ!」を約束しているご家庭も多いですよね~。

 

子どもに自立してほしいのはすべての親の願いですが、どんなに頭の良い子だとしても、凶器にもなる道具をポンと渡して好きに使わせるのは、本当~に辞めた方がいいです。

 

せっかく頑張って勉強して合格した都立中。

 

生活リズムや学習習慣や新しいお友達との関係作りなど、1学期が本当~~に大切です!

 

それをスマホに狂わされないように、賢く取り扱ってほしいと思います。

よくよく見守って、問題を起こす前に親には防波堤になってあげてほしいと思います。

 


 

 

 

◆スマホと学力の相関

スマホと成績の相関に関して、仙台市教育委員会が継続的に統計調査して啓蒙しているので、シェアしておきます。

 

数年分のまとめ資料なので、ページ数多くてちょっと重いですが、どれも興味深い資料ですのでお時間あるときにどうぞ。

「学習意欲」の科学的研究に関するプロジェクトリーフレット

https://www.sendai-c.ed.jp/~tooricho/pdf/gakushuiyoku.pdf

 

 

上記プロジェクトに、脳トレゲーム開発で一世を風靡した東北大学の川島教授がかかわっていて、なかなか怖い本を上梓されています。

 

 

帯のコピーは「スマホをやめるだけで偏差値が10上がります」

 

 

この話をしたら高1の長男が「言えてる!w ちょっとママ、スクリーンタイム設定してよ!」と言ってきたので、キツめに設定してやりましたテスト前なので。まったく自制心の弱い奴め…。

 

 

上記資料で興味深いのは、「スマホ0分の子よりも、使用時間1時間以内の子の方が成績が良かった」という統計結果です。

資料では「スマホを完全に取り上げられて使えない子よりも、1時間以内に抑えられる自制心のある子の方が、学習面でもいいということなのではないか」と推察されていました。

あとは親がきちんとスクリーンタイムを設定して、スマホに侵略されないように気を付けてる場合もありそう。

 

私の体感的にも同じで、仮校()の生徒でも「成績悪すぎてスマホなし」の子がいましたが、スマホなくても成績は…そして親子関係も…でした…。

蛇足ですが「運動部より帰宅部の方が自宅勉強時間が短い」という統計結果も仮校では出ています…。

 

 

 

◆人間関係のダメージは尾を引く

スマホが破壊するのは学力だけではないです。

 

人間関係でやらかすと、6年間けっこうキツイですよ…。

 

なにしろ都立中は1学年160人しかおらず、それが6年間続くのです。

 

地元中は人間関係しくじっても、高校受験でリセットされたりしますが、都立中にはそれがありません。

中学前半戦でやらかして、教師も親も巻き込んで、何年も経つ今も険悪な子達もいますからね…。

 

 

 

◆様子見で持たせない選択もあり

スマホルールは決めてもグダグダになりがちなので、最初から「しばらくスマホを持たせない」というきっぱりした態度も、トラブルから距離を置けて非常に楽でした。

ただし必ず両親で意見を一致させてください。パパかママが「かわいそうじゃないか」とか言い出して方針がブレると、かえって面倒なことになります。

 

個人所有のスマホは持たせないにしても、まったく友達とつながりがないのも、コミュニケーションの面で弊害があるので、「親所有のタブレット」などで「自宅限定」で「親の見守りのもとでLINEやる」とかのバランスとりは必要です。

友達付き合いも昭和とはまったく違うのですから。

 

 

ちなみに私は、今年度中学に入学した次男とは

 

「4月中はクラスLINEには入らない。

4月のLINEは豚鍋みたいなもんだから。

友達とは学校で顔を合わせてコミュニケーションしなさい。

そしてこの子となら安心して過ごせる、信頼できるというお友達ができたら、共有タブレットのLINEで個別に友達登録しても良いよ!」

 

ということにしました。

 

4月のLINEってのは、沸騰した鍋みたいなものなので。

沸騰した鍋に豚肉入れると、アクがウワーッッて出るじゃないですか。

アクだらけの鍋の中に、野菜入れたら、野菜がアクまみれになるじゃないですか。アクすくって、きれいにしてから野菜を入れる方がいいじゃないですか。

 

 

グループLINEなんかも、加熱してワーッとアクが出たあと、沈静化してから入るのが良いと思っています。

 

 

学校からクタクタで帰ってきて、夕飯食べて一休み、さあ宿題しよう勉強しようってときに、ピコピコピコピコピコピコ通知が鳴って、うっかり絡んだらそれに返信がくるもんだから嬉しくなっちゃってラリーが始まっちゃう。話す内容は顔を合わせれば3分で済むようなしょうもない会話なのにね~~。まあ楽しいのはわかるけども…。

学校から「1日の家庭学習時間は2時間目標」と言われると思いますが、スマホの通知を気にせずにそれを達成できる12歳がどれだけいるかって話です。

 

 

 

◆女子には必要悪かもしれない…

ただし、これはあくまでもうちが男子だったからできた話です。

 

女子となると話はまた別です!

 

なぜなら、女子は共感でつながる生き物なので…。

 

スマホ持ってない、LINE入ってないと、かえって人間関係構築が進まないケースも多いので…。

あとこの3年はコロナ禍で、学校ではお昼休みも黙食とかやらされてコミュニケーション制限されていたので…。

 

でも女子は女子で、未読スルーだろうが既読スルーだろうが火種になりやすく、LINEトークがいつまでたっても切れなくて学力も健康も害する場合があるので、親が防波堤になって「親にスマホは7時までって決められてるから…」とか断れるようにしといた方が良いかもです。

 

みゆ@7時まで!

りな(親も見ます注意💦)

 

↑みたいな、アカウント名の子も中学のうちは多いです。

 

 

 

ま、すべてはご家庭の方針なので、よくよく話し合って決めとくれ!

 

 

でも都立中は教育熱心なご家庭が多いので、やはり1年生のうちは持たせないようにしてたり、スマホルールきっちりしているおうちが多い印象です。

 

一部のフリーダムな子や精神年齢低い子がハシャいでやらかして、みんなの記憶に黒歴史を刻みつけます。

 

まあだいたい中1のときに揉めて揉めて、学年上がるにつれて落ち着くんですけどね…。

スマホ所持率は長男入学当時は6~7割程度で、持ってない子も、うちを含めて結構いたので疎外感もそんなになかったです。今はどうかな?

 

 

そして男女問わず、問題というのは得てして起きるものなので、親に相談できる関係があるということが一番大切かなと思います。

 

 

 

<老婆心>

スマホは万能ナイフ。便利だが扱いに気をつけろ。

勉強時間と睡眠時間、人間関係と親子関係を大切に、バランスを取ろう。