八神純子の雨の歌と言えば
「みずいろの雨」を
思い浮かべる人が多いと思うが、
初期からのファンだと
この曲を思い出すのではないか。

八神純子のデビュー曲。
当時16才の高校2年生。

はじめて自分で作詞/作曲した曲で、
彼女自身のギターの弾き語りだったという。

 

雨の日のひとりごと(シングル版 1974年12月)
編曲 萩田光雄

曲の完成度の高さと歌唱力に驚かされる。
まだ16才なのに。

この曲で、第8回ポプコン(1974年10月)で
優秀曲賞を受賞、第5回世界歌謡祭(同年11月)
にも出場し、レコードデビューとなった。
 

第8回ポプコン(1974年 名古屋予選9月 本選10月)

編曲 小林 南 

 

第5回世界歌謡祭(1974年11月)

可愛い声、伸びる高音、一生懸命歌っている感じ。

だが良く聴くと失恋の歌だ。

悲しいお別れの事を忘れるために、
やさしい雨の中に居たいと願う少女。

「やわらかな この白い雨は
空から何を運んでくるの
もしも 幸せ 運ぶのなら
私にも

ひとしずく わけてください」

また最後は、

「そして今 この白い雨は
空から降りて どこへ行くの
いつか 彼と出会ったなら
幸せを

ひとしずく あげてください」

で終わる。なんてやさしい大和撫子。

世界歌謡祭では、この曲の英語名が

"Junko's Dream"

と紹介されている。
これはちょっと恥ずかしい。
この歌が自分の失恋を歌っていると
とられてもしょうがない。


4年後の、1978年の1stアルバム
「思い出は美しすぎて」では
編曲を変えて新録音。

 

雨の日のひとりごと(アルバム版) 1978年6月
編曲 大村雅朗

透明感はそのままに、なんだけど、
なんか声が
より甘く艶っぽくなってないか?

この4年間で

高校生から大人の女性になった
ということか。

僕はこの初期の八神純子の声が一番好きだった。

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以下は過去記事です。

 

 

気まぐれでいいのに (作詞/作曲 小野香代子)