「もっともっと、あなたを知りたい。」
「もっともっと、私を知ってね。」

イントロを聴くだけでほのぼのする。

電電公社が民営化した3か月後の
1985年のNTTキャンペーンソング。

薬師丸ひろ子は、当時から女優さんであり、
アイドルではなかったが
アイドル並みの大人気だった。

彼女とは大学は違うが入学年度は同じだ。

1983年。

「探偵物語/時をかける少女」が公開された年。

前者は薬師丸ひろ子、後者は原田知世が主演で、

2つは同時上映だった。もちろん見に行った。


大学時代には、

彼女が通う玉川大学の学園祭に行こうと

友人から持ちかけられたことがある。
その理由は、
「学食で薬師丸ひろ子と同じ食器で

ご飯が食べたい」
というひどく情けないものだった。
念を押しておくが僕が言ったんじゃない。
それくらい人気があったのだ。

 

作詞 松本隆、作曲 筒美京平。
編曲は武部聡志とくれば、
斉藤由貴「卒業」(1985年) と

同じ組み合わせだ。

 

この曲で歌われている電話は

もちろん固定電話だ。
当時はまだ携帯、スマホはなく、
一家に一台の固定電話が普通だった。

彼の部屋の固定電話に

彼女が電話をかける。
8回鳴らしても出ないので、
彼が不在であることを知る。
というのが曲の出だしだ。

「もしもし、私、誰だかわかる?」

あー、言われてみたかったな。

こんな言葉。
オレオレ詐欺など無い、
いい時代だった。

年末、長らく連絡を取っていない人に

電話されてはいかがだろう?