ボサノバって本当はどんな曲?
1989年、僕が小野リサの1stアルバム
「CATUPIRY」を手にとったのは、
そんな疑問からだった。
聴いてびっくり、日本語無し。
11曲ポルトガル語。1曲だけ英語。
歌詞カードには翻訳はあったけど。
でも曲は悪くない。
このアルバム、最初、
「日本語で歌いませんか?」と聞かれたところ、
小野リサが「嫌です」と言ったらしい。
制作、販売側は、
「出来ちゃったものはしょうがないっしょ」
「日本初のボサ・ノヴァ・シンガーで
いくっきゃないっしょ」
「でもさぁ、これボサ・ノヴァじゃなくて
MPBなんだけどね」
「MPBなんて言ったって誰にも
わからないっしょ」
というノリで発売したところ大ヒットという。
MPBとはボサノバの影響を受けた
ブラジルのPopsを指す。
この辺り「大人のMusicCalendar」の
宮田茂樹による
「もしも小野リサが日本語で歌っていたら」
(http://music-calendar.jp/2015060301)
に、面白おかしく書かれている。
「カトピリ」はアルバム「CATUPIRY」の1曲目。
アルバムと同名の曲だ。
カトピリとはブラジルのクリームチーズである。
ポルトガル語は僕もわからないが、
歌詞カードの翻訳や翻訳ツールを参考にして
「カトピリ」の1番を頑張って訳すと次の通りだ。
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こんなに働くのは、もううんざり。
食べるためだけに働くのも、もううんざり。
上司を楽させるために働くのも、もううんざり。
1週間のお休みが必要よ。
海辺の太陽のもとで1週間。
ビーチでサーフボード、
最後の仕上げはパゴージの音楽でダンス。
アングラ・ドス・レイスでは日の出が見たい。
カブ・フリウの町ではもう常連。
サルバドールのアルマサンビーチでは、
灯台、夕日をながめて
エビがいっぱいのクリームチーズ(カトピリ)焼き、
アイスクリームとピンガのカクテル。
月明かりで散歩のデート。
いいね。いいね。いいね。(Bom, Bom, Bom)
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僕も「いいね」を3回くらい押したい。