優しい声、今でいう癒しの声だ。
しかもカッコいい声だ。


安部恭弘はもっと評価されていい。

この人の曲は男女の別れの描写が多い。
しかも大抵、女性が涙を浮かべている。

こんな時、カッコいい別れって
そうそう無いと思うのだが、
安部恭弘が歌うと
何故かカッコよく聞こえてしまう。

 

少しずるい。

「黄昏(たそがれ)」は、
アルバム「FRAME OF MIND」の一曲。
作詞・作曲 安部恭弘。
シングルカットされてもいい位のバラードだ。

今まさに別れようとする切ない男女の曲。

この季節、やはりバラードがいい。
男の僕が聴いても心に響く。

このアルバムの「CLOSE YOUR EYES」も
同じ感じのバラードだが、こちらは、
一度別れた男女がやはり一緒にはなれない心情を
歌っている。

「Double Imagination」(1984年) のような
少しポップな別れの曲もいいけどね。


こんなドラマティックな別れの情景を
一度でも経験してみたいものだが
僕にはもう絶対無理だ。

せめて、あんな良い声がでれば、
カラオケで歌えるのに。
それも無理。

「木枯らしが心 吹きぬけて」
「さみしい季節の始まり」である。

 

黄昏 -たそがれ-