学園祭の秋だ。
僕も大学1年の時は例にもれず、
女子大、もとい学園祭めぐりをやっていた。
S女子大では模擬喫茶のケーキが
タダだったのは驚いた。
さすがお嬢様大学は違う。
1983年の話だけど。
さて、6thアルバム「クリシェ」は
1982年9月のリリース。
ジャケットでは大貫妙子が
絵筆とパレットを持っていて、
芸術の秋を連想させる。
きっと「色彩都市」の曲名とも
関連しているのだろう。
秋の学園祭や秋に色づく街に、
この「色彩都市」が似合うと
僕は漠然と思っている。
歌詞は難解で
「都市」という言葉は
出てこないのだが。
「クリシェ」は結構好きなアルバムだ。
前作「アヴァンチュール」は
「恋」や「女」を
感じさせるアルバムだった。
だが「クリシェ」では、
もう悟ってしまったというか、
恋を飛び越えて
愛まで行ってしまった感がある。
「色彩都市」もそんな気がする。
色恋なしの究極形である童謡、
「ピーターラビットとわたし」も、
この「クリシェ」からだ。
この方面が好きな人は
童謡ベストである
「Comin’Soon」(1986年) がお勧めだ。
実は僕も持っている。
色彩都市 (クリシェ) (編曲 坂本龍一)
ピーターラビットとわたし (クリシェ) (編曲 坂本龍一)