杏里の2nd シングル。
杏里の曲の中で僕が一番好きな曲だ。

1979年はじめに杏里の公開録音に

いったことがある。
まだ初々しいお姉さんといった感じの杏里が
1stアルバム「apricot jam」の

「Flying 午前10時発」

を歌っていたのをよく覚えている。
だが、当日はコンディションが悪かったのか、

新人であがっているのか
全くと言ってよいほど声がでていなかった。
少し元気のない杏里が気がかりだった。

デビューシングルの「オリビアを聴きながら」も

最初に聴いた時からずっとひっかかっていた。
Olivia Newton-Johnの

「Making a Good Thing Better」

が引用されていることに
どうしても違和感があったからだ。

あの曲は、当時のOliviaにしては
ちょっと異質の曲で、カントリー系の曲ではなく

「積極女子の絶叫系の熱い曲」
なのである

(レコードも持っていた)。
どうしても「オリビアを聴きながら」とは

合わない気がした。
また「オリビアを聴きながら」は

暗めの曲であることも気になっていた。

僕は杏里の元気な曲が聴きたかったのだ。
そこに、2nd シングル「地中海ドリーム」。
デビューシングルから一転して元気で明るい曲に。

残念ながらセールスは振るわなかったみたいだが、

もっと売れてもよかったのではないか。
もし聴いたことがない方がいれば

是非一度聴いてほしい。
 

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地中海ドリーム 杏里