最近続いている浴室折れ戸の取り替え工事をご紹介します。
↑ユニットバスに使われている(旧)松下電工製の折れ戸「ザオーレ」という商品です。
全て樹脂製の折れ戸でサビには強いのですが、発売時期から20~30年くらいが経過しており、樹脂部品が劣化して故障しているケースの問い合わせを多くいただいています。
折れ戸の上下部品が破損して扉が宙ぶらりんになったり、上写真のように扉中心下部のロック部品が上手く作動しなくて閉まり切らない・・・などがよく見受られます。
程度がひどくなると縦と横の部材がバラバラになりかけていたり・・・こうなるともう扉の役目を果たしていません。
問題のある破損した部品を取り替えできる場合もありますが、徐々に入手できなくなってきており、枠ごと新しい浴室折れ戸に取り替えする工事が増えています。
↑弊社でいつも採用している、YKKAP製の「ドアリモ 浴室ドア」の折戸に生まれ変わった工事後です。
今ある折れ戸枠の内側に新しい枠を取付する「アタッチメント工法」で、壁を傷めることなく約半日で工事ができます。
↑松下電工製折れ戸「ザオーレ」の場合、今までの枠にちょっと工夫が必要です。
まず上枠部分は、折れ戸の吊り車が走るように溝がある形状になっています。このままでは新しい上枠が取り付けできません。
↑そこでアルミの平たい板で溝にフタをして、新しい上枠が取り付けできる下地を作ります。
↑平たい板のアルミ下地に新しい上枠を取り付けして、スキマをコーキング(防水処理)して仕上げます。
↑今度は下枠部分です。こちらも凸凹した独特の形状なので、このままでは新しい下枠が付きません。
↑凹凸部分を覆うように、L型のアルミ部材で下地を作ります。
↑新しい下枠を取り付けして同じくコーキング(防水処理)仕上げします。一部に水抜き穴を設けるのがYKKAP商品の特徴です。「ザオーレ」からの取り替えの場合は、グレー色のパッキン部分が立ち上がるだけで納まります。
松下電工製だけでなく、TOTOやセキスイなどの浴室折れ戸でも同様の経年劣化に遭遇しますので、折れ戸から折れ戸への交換時期に差しかかっているのを実感します。
短い工期で軽く開け閉めできる浴室折れ戸に交換できるので、ご依頼いただくと大変喜んでいただいています。
【採用商品】
・YKKAP ドアリモ浴室ドア 折戸(アタッチメント枠) 色:ピュアシルバー
樹脂板入組立完成品(サイズオーダー) 定価¥63,600(製作範囲内全て同一価格)