特別講義「ひきこもり大学」を読んだ感想です。

この本はひきこもり経験者たちが先生役になり、自身の経験に基づいたひきこもり論や人生を当事者の親、支援者、マスコミなどに向けて伝えた「ひきこもり大学」というイベントを本にしたものです。

よく支援者が支援してきた経験に基づいた支援論の本はありますが、ひきこもり経験者が自らの思いをもとにした支援論は貴重だと思います。

いろんなひきこもり経験者の言葉には説得力があります😮


その中で印象に残ったフレーズとして、

「ひきこもり問題へのアプローチは必ずしも働くことを目標とせず、さまざまな人々との交流を通して社会復帰や対人関係のリハビリをしていくこと」

「ひきこもり問題は自分がこうなったのは社会のせいと考える。なぜ社会が悪いのかを突き詰めていくと、社会から学ばなければならないから社会復帰せざるを得なくなる」

「失敗と見られるような、不登校やひきこもりも、その後の生き方によっては学びの素材になる」

「ひきこもった経験は真剣に自他の人生と向き合い、変容させるもの」

たちでした。

どれも真剣にひきこもり、もがき苦しんだことから生み出された言葉です😮


この本に出てくるひきこもり経験者はほんの一部の上手に自分の言葉で伝えられる人たちです。

ひきこもりに理解をさらにしていくためには、言葉にうまくできない当事者や話すことに抵抗のある当事者にいかに寄り添うか、だと思いました🤔


















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