生活困窮者を支援している藤田孝典さんの「棄民世代」を読みました。

「棄民世代」とは、世代としては「就職氷河期」を指します。

政府や企業などから雇用も社会保障も用意されずに、生涯にわたり生活困窮者となっている、捨てられた世代でもあります。

これは藤田さんが作られた言葉です。

藤田さんは世の中の仕組みについてよく研究されています。

そのうえで、非常に辛口に書かれています。

それは特に政府に対して。

藤田さんによると就職氷河期世代である今の40代は新卒で正社員になれず、就職できても待遇の悪い派遣社員など非正規雇用となり、非常に生活に苦しんでいるということです。

これは政府の対策のお粗末さがそうさせたと言います。

本人の能力不足、努力不足、コミュニケーション能力不足ではないと言います。

私も就職氷河期世代で、就職活動で何十社と入社試験を受けましたが、全部落とされました😨

私は自分の能力不足、努力不足を責めました。

でもこの本を読んで、本人の努力だけではどうしようもできないこともあって、私の元来の不器用さだけじゃないんだな、とホッとしました😔


ただこれは藤田さんの言われるように、日本という国民性がどんなことでも「自己責任」で終わらせ、我慢してしまい、国や都道府県、市町村に対して声をあげない傾向があるのが問題かもしれません。

これは「自己責任」という政府からの洗脳かもしれません。

私たちの世代に限らず、国民みんなが本当はもっと政治に関心を持ち、政府のやっていることを常に確認、ジャッジできるくらいにならないといけないなと思いました。
















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