今日も私の半生を書きたいと思います。
今日は38歳~現在です。
今日で私の半生は最後になります。

 

38歳のとき、4年近く勤めたひきこもり支援のNPO法人を辞めます。
法人の事業縮小のために辞めざるを得ませんでした。
私の担当した当事者の方がまだひきこもりから脱け出せないことは気がかりではありましたが、4年間楽しいこともつらいことも全部味わって、全力でやってきたので後悔はありませんでした。

 

理事長から別の団体の障害者支援の仕事を紹介されました。
そこは身体・精神・知的に関わらず、本人やその家族の相談を受けるものでした。
私はひきこもり支援やおもちゃの卸売りの会社で知的障害、発達障害、精神障害の方と少しは関わることはありましたが、本格的な勉強をしたことなく、知識に乏しかったです。
ケアマネジメントや福祉の制度などの知識がなくて相談員として役に立てる自信がなかったです。
知ったかぶりもできないので、何をしたらいいかわからなかったです。
私以外の相談員は知識豊富で、仕事もバリバリできるので、居心地が悪かったです。
よく上司から「わからないことあったら聞いて」と言われましたが、何を聞いていいかわからなかったです。
毎日役に立てない自分を責めて、精神的に落ち込みました。
だんだん仕事も与えてもらえなくなりました。
上司も私の様子を見かねて、理事長とも相談して、知的障害者とともに働く就労継続支援A型に異動になりました。
その職場では現在も勤めています。
そこに勤めることで知的障害者の特性もわかるようになり、また障害者それぞれみんな特性も違うこともわかりました。
障害者の方たちと話すのは楽しいですね。
言葉は通じないところがあっても、なんとなく伝わるところはあるんですね。

 

私は京都で非構成エンカウンターグループに参加したことがありました。
これは和室に円座になって、テーマを決めずに自分の気持ちに向き合い、その気持ちをグループでシェアするというものです。
「話す自由・話さない自由」が保証されます。
私はそこで自己開示することで、グループで分かち合うことができて、心地いい体験をしました。
これを名古屋でも開催したいなと思い、39歳のときに初めて開催しました。
それ以来、「自然体とくつろぎのお話会」として2ヶ月に1回開催しています。

 

 

 

40歳のとき、友人の紹介で「幸福力アップセミナー・ばんちゃんの心塾」で学びました。
心塾はばんちゃんこと、阪東朝康さんが主宰する、幸福をめざす心理学を学ぶところです。
私が今まで学んできた傾聴とはかなり違います。
幸福になるために、さまざまな心理学のいいところを取り入れたものです。
毎回授業の前半で今自分が抱えている悩みだったり、気持ちをみんなの前でシェアする時間があります。
そこでシェアするしないは自由ですが、私は今の自分をみんなと分かち合いたい気持ちが強いので積極的に自己開示しまいした。
それに対し、ばんちゃんが熱意と誠意を持ってフィードバックしてくれます。
ばんちゃんのフィードバックは的確で自分が予想もしなかったこともくれることもあるので、受け入れがたいときもありましたが、だんだん腑に落ちることが多かったです。
どんなときも優しく、厳しく、愛を持って接してくれたばんちゃんには感謝します。
ばんちゃんに1番気づかされたのは私が本当は「モテたい」「結婚したい」ってこと、そして「いろんな人と仲良くなりたい」ってこと。
でも傷つくのが怖くて、人に積極的に接することができない。
本当は「モテたい」「結婚したい」ってことを思ってることを受け入れるのは恥ずかしいんです。
だからこそ、そういう怖れや恥ずかしさを受け入れて、行動する大切さを学びました。
たとえば、心塾の課題で100人セッションをするというものがありました。
私は他人に「セッションやらせてください」なんて誘うのは抵抗ありましたが、それをやらないと自分が変われないので誘い続けました。
断られることもありました。
くじけることもありました。
そんなときばんちゃんは「もう1度誘ってみろ」とアドバイスしてくれました。
100人まではいかなかったですが、自分から誘うっていう経験をしたことにより、人への怖さが減りました。
心塾は8ヶ月で卒業しました。
41歳で次の受講生のためにサポーターを務めました。
サポーターは授業の準備をしたり、後片付けもありますが、受講生が授業で主体的に発言できるように環境を整える役割もあります。
私はサポーターとして、主体的にやってない受講生に対しては叱咤激励しました。
ちょっと心を鬼してやりました。
嫌われてもいいかというつもりで。
ばんちゃんには感謝してもらったこともあって、やりがいありました。

 

 

 

私は今でも傾聴トレーニングには定期的に参加しています。
最近は受けてばかりではなく、これからは学んだことを世の中に還元したい、もっと私のつらかったけど乗り越えてきた経験を生かしたいって気持ちが強くなり、フリーのカウンセラーになりたいと思いました。
また私がひきこもり支援を辞めてからもひきこもりはなかなか減らないことが気がかりで、また始めることにしました。
「ナチュラルスタイル」という名前で。

 

これからの自分はどうなるのか。
未来についてもまた書いてみたいと思います。
どうなりたいかについても。

今まで「私の半生について」読んでいただきありがとうございました。
私の人となりをわかっていただけたでしょうか?