先日、主宰するコミュ(仮称)歴史散歩サークルではなく、別の散歩仲間の中で散歩主催をしてまいりました。
場所は横須賀の浦賀。
浦賀周辺の史跡と、それに併せて東京湾要塞跡である「千代ケ崎砲台跡」を見学してまいりました。
その後編となります。
(前編はこちら⤵)
砲台の建設は、浅く谷が入った細尾根が続く丘陵地であるこの地に造られました。
建設は、丘陵頂部を削平し、地下施設の建設場所を掘削して施設を建設した後に埋め戻し、残った土で浅谷の埋立や土塁などを造成する大規模な土木工事でした。
なお、建設工事は陸軍工兵第一方面が担当しました。
こちらは砲座になります⤵
遠くから見ると、一見コロッセオに見えなくもない( ゚Д゚)
こちらは28㎝榴弾砲を備え付けた場所になります。
さて、今度は地下からではなく、地上から施設を眺めます。
東京湾要塞は日本で最初に建設された要塞です。
首都である東京を護るため、最初になったのは当然だと思われます。
外敵の侵入手段が艦船であった当時は、防御線は富津岬と観音崎を結ぶ線でした。
そのため、観音崎砲台に続いて第一海堡、猿島砲台、富津元洲砲台、走水低砲台などが建設されました。
明治20年代には、夏島砲台、箱崎低砲台、箱崎高砲台、米が浜砲台など横須賀・長浦両軍港の防御を目的とした砲台群が建設されました。
日清戦争勃発寸前の明治20年代後半には、防御線の強化のため、この千代ケ崎砲台が造られたのです。
千代ケ崎砲台は、現在猿島砲台跡と共に国の史跡指定を受けています。
指定年月日は平成27年(2015)3月10日。
それにしても、この砲台からの海の眺めは素晴らしい!
房総半島、鋸山が見えます!
千代ケ崎砲台の話はこれで終了します。
あとは、燈明堂から浦賀の町歩きの話になります。
続きます。
(日時指定投稿です)