『共同体感覚』とは、アドラー心理学の
中核であるといわれています。ここでい
う「共同体」どは”共に生きる人””自分
とは分けて考えられない仲間や集団″と
いったニュアンスです。周囲の人々に対
し、この感覚を持つことができる人は幸
せだという考え方です。


 そして、この「共同体感覚」を得るため
には、「自己受容」「他者信頼」「貢献感」と
いう三つの要素が必要だといいます。


一つ目の「自己受容」とは、自分自身を
受け入れているかどうかです。自分の良
いところも悪いところも、すべてを認め

ることができていると「自己受容」がで
きている状態といえます。特に、自分の
欠点や気になる点も含めて受け入れるこ
とが幸せのために重要です。

 

二つ目の「他者信頼」は、同じ集まりに
属している他者を信頼しているかどうか
です。

 

三つ目の「貢献感」は、同じ集まりに属
している他者のために、自分が貢献でき
ているという感覚があるかどうかです。

 

親戚の人たちを心から信頼し、自分の
仲間だという意識を持つこと(他者信頼)
ができれば、自然とみんなの役に立つこ
とをしたいと思うようになる(貢献感)も
のです。そして、自分がその人たちの役
に立っていることを実感できると、また、
自分自身を受け入れることができる(自己
受容)というわけです。

 

前野隆司・前野マドカ「『共同体感覚』を身につけよう」」『れいろう』R0408

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