浅井造型 30㎝ ギララ !!

30cmでギララ!!!!
普段全然書いてないから皆さん知らないでしょー。
私がどんだけギララが好きか~。どんだけ資料とか色々集めてきたか~。
ていうかですね、まぁあまり書くことが無かったというか。
何故か。
勿論パラダイスのがあるからです。
ギララは立体が難しい怪獣です。
何故なら正攻法で攻めれない怪獣なんですよ。
実物のスーツのままに造るとあまりにもアレになる。ポージングを工夫したところで、スーツのままだと全然キマらない。
その点パラダイスのは足し算の造型で攻めてます。
カミサマ井上さんを彷彿とさせるタッチ、立体としてのある種のバランスの調整、実物には到底できないポージング、その全てがハマりにハマりまくり、アレ一体で、立体としての最適解を出してしまった。25年も前に。
で、あのギララがあまりにもカッコよすぎたのでギララ造型はアレで終わってしまってたんですよ。私の中では。そゆ方多いと思うけど。
その後も立体はDVD特典等含め、何度もありましたが、やはりギララは難しいんだなぁ、という印象。
正直、浅井さんの15cmも私はそこまでというか。
そこへこのタイミングで30cmでギララ!!
スッゲェ…!って声が出ましたよ。
よくもまぁ、ギララを、ギララとして立体化してここまでキマリまくることが出来るものだと。
しかも正攻法…以上に寧ろ引き算的な攻め方で。
50cm逆ゴジの時の、今まで見てきたのに見た事ない逆ゴジと同じです。
ケレン味を尽くしてきた末の、いやさ、尽くしてきたが故にこそ狙える、超"ど"ストレート!
・右からの写真に映える首ラインの、「キメてないが故の」美しさ、そしてそれが、腕上部のヒダのラインを通って気もち内側に向けた(ギララらしく〝すぼめた"でないのもポイントね)指先に流れる。
ギララ右から
・そして、最難関の下半身バランス。どうしてもキメ絵的になる腰ダメ〝ではない″、腰の「曲げ」の昭和感。
・あの恐ろしい尻尾(笑)を、あの膨らみまで愚直とも言える程に再現することで寧ろ「映えさせる」。
ギララ左後ろから
一歩間違えれば、アーマチュアモデルの原型みたくなりかねないポーズであるからこそ、今まで積み上げてきた空間演出が最高に活きてくる。このシンプルなポーズの中に映る凝縮された空間の厚み…背後に宇宙大怪獣のド派手な昭和字体が視えるようです。
そして、何がゾッとしたかというと、キマらないよう構成された各要因をすべて集約することで、30㎝の立体としてキマリまくって今そこに在る、ということ。大げさではなく涙が出てきます。
完全なる最小公約数。
このひと言に尽きます。
1番怖い角度からの写真をメインに据えてることからも力の入り様が判ります。メイン
ギララの顔を下からアップで仰ぎ見てあそこまでカッコよく出来るなんて…いや、ギララはここまでカッコ良い怪獣なんです。
浅井造型はそれを改めて我々に視えるように可視化してくれた…。
とまぁ、今日送られてきた写真をみて、一気にここまでの文体が踊るくらいに感激してます。
なのに!
こーゆー個数少ないヤツとかは俺にまで多分回ってこないんだよ!
あの人はそーゆー人だ!
そこだけ、ムカつく!
了