パッケージ | クラバート・ガレージ

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MAX90が好きです。

世代的には95が直撃ですが(MAX狩りとかありましたね)、やはり90。

OGモデルは、ソールの微妙にクリームがかった白が非常に良いんです。

ただ、復刻時期に買い逃したのは「この色、合わせにくいんじゃ…」と二の足を踏んでいたからです(靴だけに)。

結局、グレーベースでパンツに合わせやすい、ルナモデルを購入しました。






こないだのキットの箱側面がああなったのは、「NIKEの箱デザインって格好良いよなぁ」とデザイン担当のiogaと盛り上がったのがキッカケです。




ちょうどあのWF時期というのは、90年代カルチャーが再注目されてきた頃で、バッシュ復刻が増えてきていました。
iogaがナイキショップの、しかもエアジョーダン復刻の列に並ぶという涙なくしては語れない事案も発生。

よくやるなぁ、でもその気持ちと行動は90年代バッシュブームを体感した身としては解る…などと悠長に構えていました。

そして半年後、私もポンプフューリーのOGモデルを「予約できない」という事態を味わうハメに。
後輩がエラク頑張って、服屋のツテを辿ってくれたりしたのですが、ついに買い逃しました。


話が逸れました。

メインの表面は当時風の雑誌媒体のデザインを使用(スタイルが古いのもそのせいです)。
文面だけはガレージに置き換えています。

なぜか。

90年代というのはかのスポーン等のAFブームで、なぜかファッション誌にフィギュアが載る、しかもそのフィギュアの源流を辿ると、なんだかガレージキットの影響も見え隠れする…という昔からガレージをやっている人間にはちょっと面白くない状況が形成されてきていました。


井上さんや、始祖の方々が初めてくださった文化に、なんというか土足で入り込まれた感があったんですね。当時は嫌悪していたものです。


各ファッション誌の誌面には、バッシュ、Tシャツ、AFが踊っていた奇妙な時代。フィギュアがポップアイコンと化していたあの頃。

しかしながら、今、冷静に考えると、その源流は日本のガレージの影響ではなく、ケナー社等のレトロポップさだったように思います(先日発売されたリアクション・エイリアンなどは現在において、あの時代のフュギュアとファッションの関係性を思い出させてくれます)。


まぁそういった自身の感情や歴史的なものも踏まえ、80年代のガレージ全盛と90年代の雑誌デザインの融合という「違和感」を自分のキットでやってみたかったのです(ちなみに箱を開けると、永井荷風か、というくらいに古い昭和初期のタッチのインストを入れてみました)。

つまり、自身の好きな時代を全部詰め込んでみたのですが、まとまりは悪かったかもしれません。


ただ、自分の中で消化し、再構成できるくらいには、年月が過ぎたということですね。

歳をとるワケです…。


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