ある日、突然アンギラス、の巻

ずいぶん昔から欲しいアンギラス。
まぁ見つかっても金ないですけどね。
スーツに忠実というわけではないのですが、なんだか不思議な魅力があるキットです。

首~顔は、サイボットに似る。
まさに原アンギラスとしか言いようがない独特の面構え。
この歯の表現もかなり好き。“抜き”の関係もあるのかもしれませんが、全体のラインに見事に沿った表現だと思います。
僕がMG誌の作例の原初ゴジが好きなのも、その色味もさることながら、ボディラインに沿った歯を着けてる点が大きいです。

この初ゴジは(再販分は別として)歯は自作なわけです。
故に、この作例を作った人って、ちゃんとこの立体物のラインに合う表現、あるいはディフォルメが解ってると思うんですよ。
初ゴジも実物はこういう歯はしてないわけで、その辺りってもう、センスとしか言いようがない(あくまで僕好みの、ではありますが)。

立ちアンギラスってモティーフ自体珍しいのですが、このポーズにするためにブっとく造られた下半身が滅茶苦茶格好良いです。
原さんの作品は昭和の怪獣を80年代の“あの空気感”の中で再構築したことに意義があるような気がします(マドンナの曲のネタを書いてて、急に思いたった)。
故にサイボットや84の空気感が似合ったと思うんです。
昭和の怪獣は土臭いんですが、原さんの、それも84年~85年くらいの時期の作風って、なんか都会的なんですよ。極めて個人的な感覚で書いてますけど。
45cmモスゴジくらいになると、ちょっと違ってくるように思いますが。
実際のスーツとは別物であり、且、映像イメージともかけ離れてはいるんですけど、とにかく大好きな作品です。いつかは欲しいなぁ。