1992 その1 | クラバート・ガレージ

1992 その1


92年って20年も前なんですねぇ。



92年といえばHJEX(夏)で、海洋堂がGK10年を振り返るという特集がされていました。

MG誌はVol99(93.1号)でゴジラキットに絞った特集をしていますが、それに先がけること半年です。

マスのレベルでガレージが“史”として纏まったのってこれが初ではないでしょうか。


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今思うと、92年夏からのWFの海洋堂主催に合わせたタイミングだったのかもしれません。



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こういった初期シーンの動向、自社が関わっていなかった最初期のロビーや、イノウエアーツキットもきちんと紹介、というあたりが海洋堂らしいですね。他のメーカー主導ではこのような形の特集にはできなかったようにも思います。

このスタンスは90年代末に突如クイックジャパンで連載された「造形狂」※1の流れにも繋がっていきます。


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バンザイモスゴジの正面写真が格好よいです。いつかは手に入れたいものですが…。


79年~84年までの流れは暗記するほど読み込んだものです。音楽なんかでもそうですが、黎明期ってのはやはり一番面白いですね。

60cmアンギラスの存在はこの特集で知りました。このキット状態からも漂ってくるアングラな香りと圧倒的な巨大感、素晴らしいです。この時期に棘がちゃんと抜けているってのも凄いな…。


存在を知っても、絶対に手に入らないものへの憧憬を抱くことになった特集でした。





※1 その後「海洋堂クロニクル」として1冊に纏まった連載。