the特撮collection 初ゴジ その4
結局なんだかんだで、長くなってしまいました。
この初ゴジ、原型が速水氏です。当時、バンダイのソフビやら、キットやらの多くの原型を担当しておられます。
で、ちょうどこの初ゴジくらいの時期から「飛躍」期※1にはいったというか…。つまり、その後の3Dショウまで続く「作風」のようなものが確立されたのってこのバンダイ担当期なんじゃないかと思っているのですが。
ちょうどわかりやすい写真がありました。左がGSV初ゴジ、右がこのキット。エライ違いです。
こうして並べると、立体物が目指す方向性の違いというのがわかりやすいですね。GSVの方がむしろ着ぐるみのイメージに忠実です。
多分同時期のジラース。GSVのゴジラに比べてこの大胆なポーズ!
イメージ重視の造型が確立してゆく過渡期、とも言えるかもしれません※2。
この後、3Dショウを挿み、あのメカギドラに行きつくわけですから…。
で、この速水氏のアレンジ話を長々と続けたのは何故かというと、この初ゴジは後にバトゴジとのコンパチキットとして大復活したのでした。先日の、いのさんのコメントにもありましたが…。
多分、84年時点で初ゴジのスーツに忠実に作っていたら92年キットは相当無理がきてたはずです。
ところが…ごらんのとおり!!
あろうことか結構それなりに見れたというのが面白いです。
この92年キット、バトゴジイメージを尻尾部、胴体部という比較的アレンジのキツイ場所に依存することによって成立しています。
この事実は、84年初ゴジの造型イメージを考えてみる、よいキッカケになるかもしれませんね。
背景も平成に写ったところで、〆です。
背ビレの位置をつけかえよう!
8年前の志はどうした(笑)
おわり
※1「3D怪獣全集」記述引用。
※2ただ、この後東宝ビデオ用のフルスクラッチ企画で造り起こした30cm新ゴジは割とあっさり目のポーズ。