西尾×浅井 造形怪物怪獣対談-4 | クラバート・ガレージ

西尾×浅井 造形怪物怪獣対談-4

猫「造形怪物怪獣大全集、構想にあった浅井篇、原篇を入れて復刊はどうでしょうか。」

西「浅井さんは、業界で初めてインターネットを導入して、価格設定だとかも、革新的なのはいっぱいありますよね。だからやっぱり記録しておきたいっていうのは、ありますね。」

猫「じゃあ浅井造型10周年記念ってことでどうでしょう。」

浅「10周年、とっくに済んだやんけ(笑)。」



西「浅井さんは原型師の中ではかなり異質ですよね。凄く陽気な感じで。」

猫「完全に、ラテン系ですもんね。一緒にいて、面白いんですよ。丹羽さんでも僕でもそうですけど、遊びにきてそのまま周りに定着しちゃった。」

浅「こういうボンクラばっかり寄ってくるんですよ(笑)」

猫「カメラマンの武尾さんが、ここはマタンゴの森って言ってましたね(笑)」


猫「やっぱり、近すぎると書きにくいというのはありますか」

西「あぁ、それはありますよ。あんまり近いと書けない。批判以上に、褒めるのも難しくなりますよね。浅井さんのギドラの初版にも総論+浅井評みたいなのを書いたんですけどちょっとまずいかもしれないと、すぐに自粛した筈です。」

猫「あぁ、なるほど。」

浅「俺は、全然構わへんのやけどなぁ。自分とこのキットにそういう評をつけるのはどうかっていう周囲の声もあったし、一応。」


西「私は仕事が詰まっていて、多分浅井篇は無理じゃないかとも思います。猫族さん浅井篇どうですか。」

猫「僕は書けるかもしれませんけど、造形怪物怪獣~に参加するのが、ちょっと恐れ多いですね。やはり西尾さんの切り口あってのものでしょうし。そうなると、これまでの分だけの再販でもしたいですけど。」

西「本当に、データとして残しておけばよかったですね。せめて総論みたいなのを書いたフロッピーが見つかればいいんですけど、それも行方不明で。」

猫「なんでしたら今までの分は、僕が手入力しますよ。」

西「それ、大変ですよ(笑)」

浅「本当に、今日は懐かしかったです。10年て本当にあっという間ですね。こうやってお会いすると、この先10年も頑張らんとって思いますよ。」

猫「骸骨剣士で遊んでる場合じゃないですよね。」

浅「いや、あれ楽しいんやって(笑)」





2011.4.23浅井造型旧本社にて収録。