ルーツ・オブ・ダイモス
モス!猫族です。
以前からお伝えしてました「ダイモス中井三郎氏ロングインタビュー」を掲載します。
えっらい間が空いてスンマセン…。
はじめに
僕が造型集団ダイモスの名前を意識したのは、確か'92年ぐらいに津市の古本屋で立ち読みしたHJ誌からでした。
その記事には、京都の「ムー帝国」主催の展示会の様子が数カット納められており、その中にあったのが50cmの「84ゴジラ」でした。
92年当時は既にGK収集を始めており、各社のキットも所持、写真も収集しておりましたが、この84はそれらの中においても飛びぬけた再現性でした。
たった1カットの写真でしたが、それからも2号スーツ歩行時の角度、並びに、下半身の再現性が抜きん出ていることがわかります。
84ゴジラの2号スーツの特徴として、サイドシルエットが頭部を頂点に美しい3角形を描いている点があるのですが、現在までこの特徴を再現していたのはこの作品と、かなり後発の怪物屋(これはアレンジモデルでしたが)、あとは森山直哉氏によるHJEX用改造モデル くらいでしょうか。3点中2点がワンオフ(笑)
とにかく
50cmという巨大さ、ワンオフモデルという点、ラテックス製可動モデルという点
これらの要素に、先述した印象を加え、圧倒的な84というイメージがありました。
ただ、
ワンオフモデルですので当然入手は不可能。そういうこともあり、この記事を見たHJ誌は買って帰らなかった。
入手不可能なものの写真を手元においておくのは、精神衛生上良くないなぁとか思って(笑)
先日村上氏が保存しておられたHJ誌を見て20年近くぶりに再見したわけです。
当時受けた印象(下半身等)が間違っていなかったことを再確認すると同時に、やはり再び所持欲に駆られましたね(笑)
というわけで、ダイモスは僕の中では2000年代に入るまでは、やはり圧倒的に“あの84”を造った集団であり、巨大造型物製作集団だったのです。
2000年代、ダイモスは村上氏の主宰するガレージキットメーカー「DAIMOS」としてのメディア露出が多いのですが、その源流はまさしく80年代にあったわけで、景山氏、中井氏、村上氏からなるまさにユニットだったといえるでしょう。
ラテックス製巨大怪獣造型といえばヤマダマサミ氏もまた重要な位置づけにおられます。
80年代少年としては思い入れも深いですが、ヤマダ氏がその発表をほぼ雑誌媒体で行っていたのに対し、よりGK的なサイドから行ったのが、ダイモスと言えるかもしれません。
それではどうぞ。