20年目の邂逅 その6
さて、いよいよ、この項の真の目的である、ある作品のレビューを行いたいと思う。
しかし、その前に今一度再確認したい。
果たして自分が取り組んでいた改造で、デスザウラー トビー・ダンカン機を「製作」することは可能であったか。
答えはイエスである。ある程度のディティールの再現は、前項で示した1並びに4の実施によって可能である。どこから見ても「ダンカン機のディティールが付いているデスザウラー」を作成することはできたと思う。
では、デスザウラー トビー・ダンカン機を「再現」することはできたか。
当時の衝撃を「具現化」することはできたか。
この2点に関しては「出来なかった」と言わざるを得ないだろう。
事実、1のやり方を導入した(いや、この場合、妥協したと言わざるを得ないが)瞬間に、ダンカン機の再現は出来ないのだ。
そして、20年に渡り、限られた写真に“慣れ過ぎた”今や、当時の衝撃をトビー・ダンカン機で「具現化」することは、僕には出来なかった。
今一度、皆さまには、デスザウラー、トビー・ダンカン少尉機を見ていただこう。これが、小学生時代に僕が焦がれた機体だ。
そして、製品状態を確認していただきたい。僕自身によるトビー・ダンカン機はこれに装飾を施しただけのものになっていただろう。
そして
この作品こそが、この長期にわたるレビューを僕に書かせた逸品である。
リュカイナ氏製作
デスザウラー トビー・ダンカン少尉機
これが、「再現」 ということである。
これが、「具現化」である。
画像を拡大し、どうか鮮明な状態でご覧いただきたい。