数ヶ月前に約束した当初は
須磨に新しくできた水族館に行くつもりだったのだが、
土日は当日午前中着いても午前枠の入場ができるのか不安があったのと、
混んでそうだった(極度の人混み嫌い)のと、
最近、ホームから転落したり
仕事でもいろいろあり、厄払いと気晴らしを兼ねて
急遽、長谷寺に友人と行った。




何か行き詰まると行きたくなるから不思議なお寺だ。



長谷寺名物の屋根の着いた登廊(のぼりろう)
です。全部で108間、399段あります。階段を
登りながら108煩悩を落としてゆき、399段を
上り400段目、四(死)を越えたところで本尊
十一面観音様にお会いするのです。



このまあ長い長い399段の階段を
妊婦のときも、
さらにはまだ歩く前のハイハイしていた息子を抱っこ紐で登りきり
息子が腹の中から出てきてからも
3つか、4つか
えっちらおっちら登っては
一番上で花見しながら柿の葉寿司を食べたりしたものだ。


この階段、3つか4つで登らせるってどんなスパルタだよ、おい。



…と、我ながらツッコミを入れたくもなるが、

「お山の上の神さまに会いにいくよ」
というと、小さな息子は喜んでついてきた。
すれ違う参拝客も当時はまだのんびりとした雰囲気で

ちいさいのにえらいねえ、とお声がけいただくこともあり、そのたびにニコニコしていた小さな息子が懐かしい。




今回一緒に登った友人は長谷寺は初めてだったらしく
本当にいいお寺だ、また必ずくると喜んでいた。



やっぱりひーひー登るお寺というのはありがたみも増すもので、気持ち良かった。

御本尊も相変わらず荘厳な雰囲気でやっぱり良いお寺だ。



いつもここにきたら立ち寄る柿の葉寿司屋があるのだが、
駅ナカなどで見かけるチェーン化した店と違い、めちゃめちゃやさしい味わいで気に入っており、
(店に寄ってはご飯の量少なっ、となったり酢飯がきつかったりする)
季節柄、紅葉の季節になると
赤や黄色に染まった柿の葉で寿司が並ぶが
今回はなく、店員さんに尋ねると
「今年は紅葉した葉っぱがまったくなくて…」
と残念そうにおっしゃる。



柿の葉すし 山の辺さんよりお借りしました
本来紅葉する季節の柿の葉寿司はこんな感じ




気候変動の影響をこんなとこでもかいまみた。



長谷寺も小さな息子と登ったころと違い、
中国人がパラパラおり、それでも他の観光地より
よっぽど空気が澄んでおり歩きやすいものの、
こんな奈良の辺鄙な場所のお寺でも少なからず時勢の波を感じた。



昔、昔に小さな息子が
小さな手を合わせ、何を願ったの?と尋ねると
「●ちゃんはな、母ちゃんにもっと喜んで欲しいってお願いしたよ」
と言われて、はっとしたことがある。


「母ちゃんはいつも喜んでないかなあ?」と聞くと
「うーん、もっと喜んでほしいねん」とにこにこ言われ、
なんだか、いろいろな些事に追われて
大切なことを見落としていないか、
我が身を振り返ったのを思い出した。