結論を言ってしまうとゴーストライターを使っている書籍や芸術作品などは山ほどあるので、驚くべきことではない。
売れるという事はラベルが一番大事で、仮にこのゴーストライターの方が自分の作品として発表したとしても売れなかったであろう。
もちろん、本当にいい曲は誰が作曲しようとも売れるものである。ただ、そこにブランドがないとなかなか世には出回らない。
昨年問題になった「食材偽装問題」と同様に大方の人間はそれが本物か偽物なのかわからないものだ。ホテルというブランドに惑わされ、チープな食材を使ったチープな料理を高いお金を払って何の疑いもなく「やはり高級店の料理は違うな」と感心するようなものである。
つまり佐村河内というラベルで曲を評価している輩もいるという事だ。
まあ、料理と同様曲に関しても実際、作曲者が誰だとか本当にいい曲なら聞く方にとってはどうでもいいことだ。
この人が表に出てきたのは、研究者が会社からなけなしのお金で発明品を買い取られたようなものと同じ感覚か。
ただ、こういう場合共倒れになる可能性が高い。佐村河内さんはペテン師とされ、新垣氏は大口のスポンサーがつかなければラベルを失い活動が難しくなるだろう。