日経平均株価終値2万6千円超え ~中国回避マネー再び~ | 株価過給圧上昇…今年こそは Tokyo Joeのブログ

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前週長い上髭陰線で一旦の調整、窓埋め下落も警戒と思われた日経平均株価ですが、2月に入った第1週(1/29-2/2)は強かったですね。

TradingViewの日経平均日足です。

 

 

日経平均株価は週間で406.95円(1.14%)高の36157.95円と終値で確り2万6千円台をキープしました。週初は4兆円を割り込んだ売買代金も水-金曜日まで4.5兆円を超える活況な商いでした。

 

窓埋め下落を警戒していたのは、先週の米国FOMCと雇用統計の結果を受けて米国市場が下落することもあるためでした。

 

FOMCは金利据え置きは想定通り、パウエル議長の会見で3月の利下げはぼほ無いことが言及されネガティブに反応した米国市場でしたが、MetaやAmazonの好決算と楽観的見遠しを崩す程にはなりませんでした。

 

週末雇用統計ですが、結果としては非常に強い数値となりました。

 

雇用者数の予想との乖離は予想自体に問題あったのかもしれないし、今回も統計の取り方に変更があったみたいで、その影響なのかもしれませんが、前回と比較して一大事という数値ではなさそうです。

 

それより失業率と平均時給が下がって来る傾向なし。

粘着性のインフレ要因と言われる所以ですね。

 

これで利下げ期待が遠のきFOMCの結果を合わせて下落してもおかしくはなかったのですが、FOMCと同様、発表時下げて戻して来るという感じでダウは高値更新しました。マーケットは強い経済を好感した形。

 

さて、中国です。

こちらは改めて先行きの深刻さを物語る動きとなりました。

上海総合指数の日足です。

 

前週に当局による株価下支え策で中国へ資金国内回帰と株価上昇とコメントし、でも中期的に続かないよねとも書きましたが、まさか、1週間で下落に戻るとは思いませんでした。

 

週初29日に中国不動産大手の恒大集団が香港裁判所により破綻認定されました。破綻状態にあることは知られていましたので、他国市況への影響は皆無でしたが、この日香港ハンセンは2.3%安と大きく下げました。

 

これで終結ではなく、破綻のはじまりということで、資金流出が再びということなのでしょうかね?

その深刻さをマクロ経済視点から高橋洋一さんが解説しています。

 

日本のバブル不良債権処理100兆円
(GDP比30%)

中国不良債権額3000兆円?
(GDP比200%)

まじか・・・・そりゃあ逃げるわな・・・

 

こんな記事もあります。

 

不動産に関しては米国もちょっと怪しく、ニューヨークコミュニティバンクコープや日本のあおそら銀行など米国不動産に資金を突っ込んでいた金融機関に信用不安が出始めています。

 

 

楽観的観測が大勢な時期にこそ、このような懸念材料の存在は押さえておくべきかと思います。

 

今後の日経平均ですが、第3四半期決算については円安効果もあり好決算が多い状況になろうかと勝手に思っています。東証の後押しもあり、自社株価に対する取り組み、相対的割安な水準から日本株買いは当面続くものと思います。

 

相場格言に「節分天井・彼岸底」がありますが、少なくとも2000年以降はあまり格言通りにはなっていないらしく、2月は楽観的で良いのかな?と思う今日この頃です。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

それでも、今週もいい相場になりますように。

 

お疲れ様でした。