内容紹介(「BOOK」データベースより)

頑固、謹厳、ぐうたら、恐妻、子煩悩、放蕩無頼…と、今も昔もお父さんを語る言葉は変わらない。社会の理不尽、世間のしがらみ、まもらねばならぬ家族…父の背には、負うてきた人生の重みと悲哀、そして男の誇りがにじむ。家庭の不和に心を痛めた小林一茶の父、わが子を養子に出した夏目漱石の父、莫大な遺産を遺した吉田茂の養父など、江戸~昭和に活躍した有名人96人の「おやじ」列伝。歴史の表面にはほとんど出てこない父と子の、切なくもほろ苦いドラマが、そこにある。

目次(「BOOK」データベースより)

江戸(水戸光圀ー世継ぎを厳格に躾けた父/保科正之ー将軍の子を育て、御家存続にも尽力した養父 ほか)/幕末(藤田東湖ー町人出身ながら幕政にも参画した父/佐久間象山ー母を正妻にするため、父子で演じた筋書 ほか)/明治(三条実美ー神社に祀られた安政の大獄の犠牲者/伊藤博文ー村を捨て姓を捨て少年博文を見守った父 ほか)/大正・昭和(後藤新平ー堅実を望んだ父と大志を抱いた息子/原敬ー父の早世が息子に与えた辛苦 ほか)

 

 

「この親あってこそこの子あり」と親の影響を語りたいのだと思います

確かに「影響」は有ると思いますがこの著書の中でも「反面教師」であったり

実の親ではなく養父、オジ、の影響であったりしますよね。

早い話が個人的には「本人の問題・資質」だと思います

 

有名な「孟母三遷」

孟子の母は、はじめ墓場のそばに住んでいたが、孟子が葬式のまねばかりしているので、市場近くに転居した。ところが今度は孟子が商人の駆け引きをまねるので、学校のそばに転居した。すると礼儀作法をまねるようになったので、これこそ教育に最適の場所だとして定住したという故事。教育には環境が大切であるという教え。また、教育熱心な母親のたとえ。三遷の教え。

 

これだけを読むと「まさにその通りだ」と言いたくなりますが

逆に反発してグレる子も出てくるんじゃないかと思います

親としては出来るだけ環境を整えてやりたいと思いますが、ではそれが出来ない親の元では

将来優秀になる子や偉人さんは生まれないのでしょうか?

 

環境も大事だとは思いますが「精神」が最も大切な要素だと思います

孟母さんは三遷を実行しましたが環境を整えたいという思いこそが孟子に伝わり

それを感受した孟子は勉学に励むようになったのではと

 

馬を水辺につれていけても水を飲ませることはできない

『馬を水辺につれていけても水を飲ませることはできない』とは、本人にその気がないのに、周囲の人間が気を揉んだり強制しても無駄であるというたとえ。

 

親の影響は良くも悪くもあると思いますが、それを本人がどのように受け止めるかにあると思います

 

また反語として水を飲みたい馬は水辺に連れていくべきだと思います

これが親のすべきことですね

 

ここから先の話は自分で話をややこしくするので避けたいのですが

突っ込みどころはたとえ子が水を飲みたいといっても「それが毒水だったら」「お腹を壊す泥水だったら」止めるべきじゃないのか

小さな子供は世の中の善悪をまだ理解していない、親が監視すべきではないのか

などと自分で「ああい言えばこう言う」状態に陥ります

さらには親が正しいと思ったことが本当に正しいものなのかどうか

 

いやー、本当にややこしくなりました