内容紹介(「BOOK」データベースより)

海軍きっての戦術家として日本海海戦を完勝に導いた秋山真之。「智謀湧くがごとし」と形容された男の生涯とその秘密を探る。

目次(「BOOK」データベースより)

秋山真之ー人と風土/秋山と明治海軍/海軍兵学校から日露戦争終結まで/秋山兵術の秘密を探る/その後の秋山真之/秋山真之エピソード抄/資料

 

 

『本日、天気明朗なれど波高し』

 

日本海海戦を語るときこの名文を外すわけにはいかないですね

日本一短い名文とされる

「一筆啓上 火の用心、お仙泣かすな、馬肥やせ」

この簡潔にして要を得た文章と比肩される名文です

 

「天気明朗」を「天気晴朗」と誤って覚えていましたが、それはさておき

天気が明朗でありの日本の優秀な観測員は必ずや先に敵艦を発見し、かつ波が高いので通常、射撃の命中率が落ちるなか猛訓練により鍛え上げられたわが日本の砲は必ずや敵の数倍の命中弾を与えるであろう

という意味が含まれています(と、どこかの本で読んだ記憶があります)

 

秋山真之の報告文章や訓辞には名文が多いですね。

教養+頭の回転が速かったのだと思います

ただ巷に言われている「T字戦法」等は秋山さんの独創ではないということも事実ですが

日本海海戦においてよいところは全て東郷さんと秋山さんに集約されて喧伝されているきらいがあります

 

「智謀湧くがごとし」天才参謀といわれる秋山さんですが

一般的に天才と言われる方には変な癖を持つ方が多いと思いますね

これで世間が「天才だから」と思わなければただの奇人・変人なんですが

ただ秋山さんの癖はあまり好きではないし僕の許容範囲から逸脱しています

 

「天才だから」許されると本人が思っているかどうかは分かりませんが許している当時の上官や同僚たちは本当に秋山さんを「日本海軍の宝」「天才参謀」と思っていたんでしょうね

 

個人的には真之さんの実兄「秋山好古」さんの方が好きです

 

秋山真之

 

  

秋山好古