内容紹介(「BOOK」データベースより)

中国三代奇書を超える大伝奇ロマン。軍師に姜子牙(太公望)を得て紂王討伐の軍を興した周の文王は、征途なかばにして世を去った。子姫発が跡を嗣ぎ武王を名乗る。一方、都朝歌では、千年の狐狸精妲己(妲妃)に欺弄されて、紂王が自堕落な日々を過していた。しだいに民の間に怨嗟の声がつのり、諸侯は相次いで旗揚げ、武王を盟主と仰いで会盟の地孟津へと兵馬を進めるー。全3巻。

 

 

前回読んだ小説では楊戩さんは仙人の免許を持ちながらも登録をせず人間界で気ままに暮らし

この度の易姓革命における東征軍の将軍としてスーパースター的働きをした人だと思っていましたが

今作品でもその働きぶりは素晴らしいですけどちょっとミスすることもあって人間らしさが出ており面白いです。

 

ところで問題は申公豹さんですね。

前作品でもそうなんですけどこの人も気ままな人で天界の決めた天数(天命)を否定し

仙人が勝手に決めた神界の創設のために「封神榜」リストを作成し仙人の下位の人、人間界の人間離れした人をその「死亡者リスト」にあげていることに反駁しリストに上がっている人達を扇動し天数(天命)に抗うように仕向けていますが、結果的にはそのリストを埋めるような行為になっています。

いったい申公豹さんてどんな人なんだろうか

 

申 公豹(しん こうひょう)は、明代の神怪小説『封神演義』の登場人物。『封神演義』以前に成立した史書や道教説話、小説や戯曲に名が見えないことから、『封神演義』の作者の創作と思われる。

元始天尊の弟子で、姜子牙(太公望)の弟弟子。白い虎(白額虎)に跨り、宝剣と開天珠を持つ。

以下、略

(Wikipedia)

 

Wikipediaではあまりよく書かれていないですね。

 

この人が余計な言動をしなければ救われる人も多々いましたが「封神榜リスト」の定員充足には貢献しました。

ありがた迷惑な人だったみたいです。

 

本作品中では飄々として実力のある人だったのに・・

ちなみに中国大陸で蚊や蠅による疫病の発生の根本的原因はこの人らしいです。

現在の人工コロナは・・・のせいだと思っていますが。