内容紹介(「BOOK」データベースより)

悠久五千年の歴史を支えた、「名将」の条件とは何かー。中国歴史小説の若き旗手が、私的に選ぶ名将百人。知られざる英雄から、「史記」「三国志演義」でおなじみのヒーローまで。国を守り民に慕われた英傑たちの武勲とともに、王朝の繁栄と凋落を、翻っては雄大な歴史の流れを俯瞰する。本巻では、群雄割拠の春秋戦国時代より世界帝国・唐の成立までの約1400年を収録。

目次(「BOOK」データベースより)

大河のほとりー春秋時代/亡命者群像ー戦国時代/そびえたつ長城ー秦時代/灼熱の七年ー漢楚争覇時代/栄光と寂寥ー前漢時代/隴を得て蜀を望むー後漢時代/横行する虚像ー三国時代/流血の宴ー東西両晋時代/江南の春ー南北朝時代/世界帝国への序曲ー隋時代/人生、意気に感ずー唐時代(前)

 

 

この著書を読んで思うことは著者が指摘されている「日本人は現代中国人以上に古代中国の歴史に詳しいという幻想」を持っていましたが実は日本人が知っている歴史、人物は

史記、三国志(演義)、水滸伝等に登場する人物達で、かつそこで描写されている虚像を知った気になっているということです。

史記にしても原典ではなく小説で読んでいますからね。

一番良い例が「諸葛亮」さんです。

日本では天才軍師・鬼謀の策士でヒーローですが、あくまでも小説によって作り上げられた虚像です。

ここで取り上げられている人物の半分以上、いやほとんどの人物が初見です。

そういえば日本の武将ですらよく数えてみるとそれほど知っているわけでもなく、総理大臣に至っては名前を聞いて「あぁ、そんな人いましたね」と認識するくらいですので、いかに「知ったかさん」になっていたことを猛省します。