内容紹介(「BOOK」データベースより)

失政を重ねたコモドゥスは暗殺され、ローマは帝位を巡って5人の武将が争う内乱に突入した。いずれもマルクス・アウレリウスの時代に取り立てられた彼らのうち、勝ち残ったのは北アフリカ出身のセプティミウス・セヴェルス。帝位に登った彼は、軍を優遇することで安全保障体制の建て直しを図る。だがそれは、社会と軍との乖離を促すものでもあった。衰亡の歯車は少しずつその回転を早めていく。

 

 

ここから古代ローマの斜陽が顕著になりますね。

国が滅びるのは外的要因よりも内部の腐敗、混乱が大きな要因です。

ローマも建国時の部落国家から都市国家、地域国家、世界国家と規模を広げていった結果、従来の組織体では機能しなくなり

王政、共和制、そして帝政と変わってきましたがローマ人の構成自体も変化してきました。

現在、共産朝においてもその基幹構成員を「漢民族」と称していますが実際のところ「漢民族」は三国時代、その後の異民族王朝時代にほぼ消滅しています。

現在は象徴としての「漢民族」を標榜しているだけですね。

ローマも、もっともローマは当初から「ローマ民族」とは言ってはおらず都市国家としての「ローマ人」と言っておりましたが世界帝国となったこの時代、ローマ人は多民族による構成となっております。

そこに忍び寄る一神教の罠(もっともこれはもう少し後の話ですが)

ローマ人がローマ人でなくなる日が近づいてきました。